画像ブックマークサービスである「Pinterest(ピンタレスト)」。
私は2019年12月にピンタレストのビジネスアカウントを作っていて、ブログを更新した時にアイキャッチ画像をピン(保存)しておく…というシンプルすぎる使い方を続けてきました。
しかし、2020年10月にたまたま目に入った、ブログをピンタレストの宣伝に活用するアドバイスが書かれた記事に、驚愕の内容がありまして。
それは、「しっかりピンタレストを活用していればブログへのアクセスが激増する!」というものでした。
正直なところ、アイキャッチ画像を適当にアップしているだけでも、ちらほらレベルでピンタレストからのアクセスは継続的にある状態だったので、満足していた部分はあったのです。
ただ、もしがっつりピンタレストを利用してみたらピンへの反応やブログへのアクセスに変化が出てくるのか気になりまして。
そこで、2020年10月12日から11月8日までの4週間で、ピンタレストをガチでやってみたらどれだけ変化が出るか実験してみることにしました。
ちゃちゃっとピンを作ってひたすらアップしたり、リピンする作業を4週間続けたらこんな感じだよ…!ということが伝われば幸いです。
それでは、早速本題に入ります。
※ピンタレストをブログ用に運用するメリットはこちらの記事で解説しています↓
検証前のピンタレスト利用状況
この記事の冒頭でも書いたとおり、私はピンタレストは2019年12月にビジネスアカウントを作って運用していましたが、ブログの更新時以外はほぼ使ってないような状況でした。
もう少し詳しく、ピンタレスト利用の検証を始める前までの状況を説明しておきます。
ブログの更新した時に、アイキャッチ画像をピンするのみ
ピンタレストの使い方はいたってシンプルで、ブログの記事をアップした時に、アイキャッチの画像をピンしておく…という作業だけでした。
ピンタレストの画像に適したサイズがあるとか、Canvaでピンタレスト用画像が作れる…なんて知識は全くなかったので、普通の使い方だとばかり思っていました。
※Canvaでピンタレスト画像を作る方法はこちら↓
ボードはブログ記事専用の1種類と非公開ボード2種類のみ
ピンタレストのボードを内容によって使い分けるということは、全く考えていませんでした。
そのため、ブログ名のボード1つに、アイキャッチ画像のピンをひたすら保存する…という状態でした。
ピンタレストで見つけた他サイト・ブログの記事を保存するボード、自分の趣味の画像ピンを保存するためのボードも作っていましたが、2つのボードとも非公開で、ほとんどピンも入っていないような感じでした。
ドメイン連携してなかった
私、ビジネスアカウントを作って大満足しちゃってて、ピンタレストでドメインの連携が必要ということを知らなかったんですね。
ドメイン連携していないと、自分のブログから画像をピンされた時に、自分のアカウントが表示されないので、せっかく作ったピンタレストのアカウントの存在に気付いてもらえないのです。
自分のアカウントがドメイン連携できているかは、プロフィールのドメインが表示されてるところの左に地球のアイコンが表示されているかで判断できるので、地球のアイコンが表示されてない…という方は、ドメイン認証しておいた方が良いですよ。
ピンの反応…インプレッションはほぼ2桁、クリック・リピンはほぼゼロ
知識ゼロの状態で、ゆるゆるでピンタレストを利用していた私のピンタレスト。
インプレッションは3桁になったピンが出たら喜べる状態で、ピンされたり(=リピン)クリックされたりすることは多くても1~2といった状態で、大半のピンが0といった感じでした。
そんな状況でも、ちょろちょろピンタレストからのアクセスはあったので、あまり悲観的に考えたことはなかったりするんですけどね。
改めて見ると活用した「つもり」でしかなかったピンタレスト運用。
今回検証するにあたって、変えてみたことを挙げてみます。
ピンタレストのガチ運用検証をするにあたり変えたこと
毎日、自作ピンをアップする
これまで、週1~3回ブログを更新した時に画像をアップする…という使い方をしてきましたが、ブログを更新しない日でも1日1ピン、多い時には2ピンを目標に毎日自作ピンをアップすることにしました。
雑記ブログのため、色々なカテゴリーの記事がありましたが、ブログについての記事のピンを中心に作っていきます。
他の方のピン(リピン)も積極的に行う
アカウントが活発なものだとピンタレストに伝えるため、自作のピンだけではなく、他の方が作ったピンも積極的に保存(リピン)していくことにしました。
あまりリピンが多すぎてもスパム扱いされるようなので、1日5~10を目標にリピンしました。
詳しくは後述しますが、Twitterの「リピン企画」でリピンしたもの以外は、自分が面白そうと感じたり、保存先のボードに合った内容のものをリピンするように心がけました。
ボードを記事カテゴリー別にして増やす
これまでは自分のブログ記事の専用ボードだけでしたが、カテゴリー別のボードも作ってみることにしました。
自作のピンだけでなく、他の方のピンもボードの内容に合うと感じたものはカテゴリー別のボードに保存し、保存した後は自作ピンが上に表示されるように並び替えていきます。
アップする画像はピンタレスト用のサイズにする
ピンタレスト画像作り方の記事でも説明している通り、Canvaであればピンタレスト用のサイズの画像も簡単に作ることができるので、新規にアップ(ピン)する画像は全てピンタレスト用のサイズで作りました。
画像をさっさと作りたかったので、ほとんどのピンはアイキャッチ画像で使った画像を使いまわし、記事の内容に興味を持ってもらいやすくするため、キャッチコピー的な一文を追加するように心がけました。
ドメイン連携する
忘れていたドメイン連携、検証開始前にしっかり設定しました。
もしドメイン連携がまだ…という方が見ていたら、設定画面にある「ドメイン・アカウントの認証」から、認証設定することができます。
表示されるコードは<HEAD>
セクションに追加するように言われますが、はてなブログなら「headに要素を追加」の設定項目にコードを貼り付けるだけなので、簡単に終わります。
完全に放置状態なんですが、一応インスタグラムのアカウントも認証してみましたw
Twitterでのリピン企画に乗っかる
Twitterをお使いなら「#リピン企画」で検索してみると、複数のアカウントが「リピン企画」を開催していることがわかると思います。
リピン企画とは、企画を開催しているツイートのリプライ(返信)欄にピンのURLリンクの含まれるツイートをすると、企画開催側のアカウントにリピンしてもらえる…というものです。
リピン企画はこちらの記事で詳しく説明しています↓
企画を開催しているアカウントのピンをリピンすることが参加条件になっているものと、こちらのピンをリピンしてもらうだけでOKなものがある感じですね。
検証は10月12日から開始していますが、リピン企画には10月21日から参加するようになりました。
企画に参加するだけではなく、自分発の企画も計3回実施しました。
【気まぐれ開催・リピン企画】
リピン企画やります🐼✅参加条件
・私(ゆー)をフォロー
・↓のピンをリピン
・リプ欄にピンURLを✅開催期間
〜11/8 23:59コメント付でお返しコメ(リプで教えて下さい)✎
リピンに時間かかる場合あります🙇💦#リピン企画#ピンタレストhttps://t.co/98cAV93Jp9— ゆー@ブログ垢 (@midoriirobiyori) 2020年11月8日
明らかに、アイキャッチ画像を週1~3回アップしていた時に比べて活発になったことがわかるでしょうか。
次の項目からは、実際に毎日ピンタレストをしっかり利用して変化が出たのか、検証結果を報告していきます。
4週間、ピンタレストを毎日しっかり活用してみた結果
検証するにあたり確認するデータ
2020年10月12日から、2020年11月8日までの4週間の数値の推移をチェックして検証していきます。
ピンタレストのアナリティクス・GoogleアナリティクスでPinterestドメインからのアクセス数で判断します。
ピンタレストの閲覧者数
2020年11月10日現在、2020年11月8日までの一ヶ月間の閲覧者数が反映されたと思われるピンタレストの「月間閲覧者数」は「5.5万人」となりました。
10月12日の月間閲覧者数「1817人」だったので、差し引きで約5万3千人が4週間での閲覧者数になる計算です。
4週間前の状況から考えると、閲覧者の数はかなり増加しています。
ピンタレストのアナリティクス推移
10月12日から11月8日までの4週間の、ピンタレストの「インプレッション(ピンが画像に表示された数)」と「エンゲージメント(拡大表示・保存・リンククリック等の反応があった数)」を確認します。
右肩上がり!…と言いたかったのですが、上がってんのか下がってんのかなんともいえない結果が出てきました。笑
序盤にグラフが跳ね上がっているところがあるのですが、10月20日から10月21日にかけて一つのピンが1.5万インプレッションを達成するという謎のバズ現象が発生したのです。
その後は一進一退といった状態ですが、一応数値の底上げはされてきてるのかな?といった感じですね。
なお、検証開始前の4週間となる9月14日から10月11日のインプレッション数を確認すると、インプレッション数はまさかの「6」なので、圧倒的な違いは出ています。
純粋に活用出来ていなくてこの数値なのか、ドメイン連携出来ていなかったせいなのか、今となっては不明です。
Googleアナリティクスにおけるピンタレストからのアクセス推移
Googleアナリティクスの「集客」→「チャネル」から、ピンタレストからのアクセス数に変化があったのか確認しました。
「.com」や「.jp」、そして海外のピンタレストドメインなど「pinterest」が含まれるドメインを確認してみたところ、10月12日から11月8日までのピンタレストからのユーザー数は「435」でした。
上の画像は「pinterest.com」からのアクセス数ですが、日により増減はあれど、継続してアクセスがある状態になりました。
ブログ更新通知すれば一定のアクセスが見込めているTwitterからのアクセスを100ほど上回りましたし、9月14日~10月11日のピンタレストドメインからのユーザー数「16」から激増しました。
ピンタレストに力を入れてみて、一定の効果は出たようです。
検証期間中に伸びたピン
10月20日~21日に謎のバズ現象を起こしたピンは、ピンタレストをブログ宣伝に使うメリットを説明したものでした。
このタイミングではTwitterのリピン企画に参加していなかったため、なぜここまでインプレッションが急激に伸びたのかは原因不明としか言いようがありませんでした。
ただし、バズ現象発生後はほぼインプレッション数の上乗せはなく、クリック&保存(リピン)数も全く奮わない状態です。
「バズが発生したら、クリック&保存数も増える」と思っている方も多いようですが、決してそんなことはない!と断言します。泣
そして、バズとは言えないまでも、大きく伸びたピンもありました。
WordPressからはてなブログへ移行した理由を書いた記事のピンでしたが、こちらは初のクリック数3桁を記録しました。
このピン、ほぼアイキャッチ画像を移植してキャッチコピーを追加しただけの地味な絵面のピンにもかかわらず、反応が良くて驚きましたね。
ガチった期間でも全然さっぱりだったピン
一方、残念ながら反応が全くないよ…というピンもたくさんあります。
特に、このブログでは中心的存在のスマホゲーム記事のピンは、ほとんど反応が悪いですね。
スマホゲームの攻略記事をピンタレストで見つけようと考える人はほぼいないと思っていて、正直手抜きなピンしか作っていないのも敗因なんですが…作り込んだピンを投入したところで需要が高まるのかこれ?な状態で、扱いに悩み中です。
検証結果は以上です。
次の項目では、実際に4週間ピンタレストをガチってみて感じたことを振り返っていきます。
4週間ピンタレストをがっつり使って感じたこと
毎日しっかり使えば、ある程度インプレッションは伸ばせる
4週間という検証期間では、アナリティクス(ピンタレストもグーグルも)で右肩上がりのような推移にはなっておらず、この先数値が増えるのか不安しかないのですが。
とりあえず、アイキャッチ画像だけをピンしていた時と比べるとピンタレストでの反応は圧倒的に良くなりました。
月間閲覧者数5万超えとか10万超えとなるとピンのジャンルに大きく左右されるかもしれませんが、月間閲覧者数1万超えが目標なら、毎日ピンとリピンを続けていれば達成は難しくないのではないかと感じます。
ピンタレストのサイズで画像をアップ→確実に効果あり!
中には残念すぎる結果のピンというものはありますが、ピンタレストに最適化した画像をピンするようになって、はっきりインプレッション数は上がるようになりました。
例えば、クリックが3桁になった「WordPressからはてなブログに移行した理由」のピン(上の項目で紹介済み)は、インプレッション数も1万を超えたのですが、元のアイキャッチ画像のピンは100ちょっとしかインプレッション数がありません。
正直、そんなに画像に違いはないにも関わらず、インプレッション数は100倍くらいの違いが出ているのですよね。
面倒に感じる場合もあるでしょうが、ピンタレスト用の画像を作ることは大切です。
ブログのアクセス数増加に貢献…はピンしだい
3桁クリックされたピンを作ることが出来たことは嬉しいですが、その後のピンは2桁クリックされたら大成功レベルで、なかなか多くクリックされるようなピンは出来ていないのが現状です。
ピンタレスト画像を作り慣れてくると、デザインに凝った画像を作りたいと思ってしまいがちですが、クリックしたいと思われるピンを作りたいですね。
もちろん(?)クリックされやすいコツはつかめていません!
リピン企画参加はピンを早く伸ばす効果はありそう
Twitterのリピン企画は、見つけられた範囲で参加してきました。
リピン企画参加効果でインプレッションが増えていったピンがあった一方で、あまり伸びないピンもありました。
そもそも10月20日のバズ現象は、リピン企画に参加する10月21日より前に発生しているので、リピン企画に参加しなくても伸びる時は伸びるものだと思われます。
リピン企画に参加することで、ピンを少しでも多くの人に見つけてもらいやすくなる効果はありそうですが、リピン企画に乗らない=どのピンも伸びない…ということはなさそうです。
リピン企画を休んで数値の変化を確認してみたい気持ちはあるのですが、やっぱり休むのは怖いですw
これからもピンタレストへの挑戦は続けてみる!
ピンタレストを4週間継続して利用した検証結果について書いてきました。
「4週間頑張るとめちゃくちゃインプレッションやアクセスが増えるよ!」って書ければ良かったんですが…まあまあな結果といったところでしょうかね。
正直、この記事を書く前はあんまり結果出なかったかな…なんてことすら思っていたのですが、改めて数値を確認してみたら、4週間雑なピンを作りつつ頑張ったなりの効果は出ている気がしました。
なぜテンションが上がらないのかな…なんて自問自答していたのですが、原因は「ピンタレストやTwitterで見かけるピンタレストで凄い人の数字を見すぎていたから」でした。
ピンタレスト攻略的な記事には「ブログへのアクセスが毎日1000PVアップ!」だとか、「○ヶ月で〇〇万インプ!」とか、ピンタレストを頑張っていればインプレッションが激増したり、ブログのアクセスがめちゃくちゃアップしたという魔法のような言葉がぞろぞろ出てきます。
その「魔法の言葉」を信じてしまい、私も同じように頑張れば成功出来るのではないかと思ってしまっていたのです。
でも冷静に考えてみたら、ブログ界でもよく見かける「○ヶ月で〇万PV!」「○ヶ月で収益○桁!」みたいな(本当かはともかく)凄い人アピールのピンタレスト版というだけなんですよね。
成功した側の人の目線で書かれた記事を信じすぎると、自分が苦しくなる。
WordPressでブログを始めた頃、凄い人たちと比べて落ち込んだ時のことを思い出しました。
私より月間閲覧者数が多い人が「弱小」を名乗っていて落ち込む…みたいな経験も、ブログでもあったんですよね、そういえば。
比較したって落ち込むだけなので、まずは自分で作ったピンの集合体のボードが他の人から見ても面白いと思ってもらえる状態を目指し、自分のできる範囲でピン作りをこれからも頑張ってみようと思っています。
ピンタレストで色々な記事のピンを作るようになってから、Google経由ではなかなか読まれなかった記事たちに日が当たるようになったことは確かで、画像を新たに作る手間を差し引いても、やりがいを感じたのは確かでした。
あまりピンタレストを活用しきれてないかも…というあなたも、ちょっとガチってみたらピンタレストが楽しくなるかもしれませんよ?
それでは、今回はこのへんで。
※Pinterest頑張って3ヶ月経過した結果についてはこちら↓
コメント
ゆーさん>
ピンタレストからブログ覗きにいった一人です(笑)
わたしも同じ時期にピンタレストを真面目に使い始めたのですが、とても参考になりました!
>にせもんさん
コメントありがとうございます。ピンタレストからブログに来ていただいて嬉しいです!
ピンタレストはなかなか奥の深いサービスだな…と思う毎日ですが、使いこなしていきたいですね。