
以前、Mastodon(マストドン)を再始動したことについて記事をアップしました。
記事アップ後もMastodon(Fedibird)を楽しんで利用している状況は変わらないのですが、最近Mastodon以上に盛り上がりを見せているSNSがあるのをご存じでしょうか?
それは「Misskey(ミスキー)」というSNS。

Mastodonと同じActivityPubという仕組みを利用しているSNSなのですが、Twitterから移住してきたり、ツイッターとあわせて利用し始める人がかなり増えてきている印象です。
私は2022年10月頃にTwitterでMisskeyの存在を知り、「misskey.io」というサーバーでアカウントを作っていたのですが、まったく活用出来ないままになっていました。
ただ、話題に上がることが増えると気になってしまうというのが本音。
そこで再び、Misskeyを本格的に始めることにしました。
今回は、Misskeyではいくつかのサーバーでアカウントを作っている私の目線から、Misskeyについて語ってみようと思います。
Misskeyも、はじめました
詳しい仕組みについては、ネット上に詳しく書かれた記事がたくさん出回っていると思うので、ここではざっくりとした内容のみ書きますね。
※参考までにWikipediaのリンクを貼っておきます↓

Misskeyとは
Misskeyは、しゅいろさんという方が2014年に始められた国産のSNSです。
Mastodonと同じ分散型のSNSなので、今回紹介している「Misskey.io」以外にも数多くのサーバーがあり、その中から自分の気になるサーバーを選びアカウントを登録することで利用する形です。
その他にも大人数のサーバーや逆に少人数のサーバー、特定のカテゴリやテーマが設定されたサーバーなどさまざまなサーバーがあるので、まずはMisskeyのサーバー一覧からサーバーを確認してみることをおすすめします。
さらに、専門知識が必要ではありますが、自分でサーバーを立ててお一人様サーバーを運用する…という使い方も可能です。
Mastodonとの違い
MastodonとMisskeyは違うSNSではあるのですが、どちらもActivityPubという仕組みを使っているため、MastodonからMisskeyアカウントの投稿を見たり、フォローすることができます。
それなら、Mastodonだけで充分じゃない?と思うかもしれませんが、MastodonとMisskeyは違いが色々あるのでまとめてみます。
MastodonとMisskeyの一番の違いといっても間違いないのが、絵文字リアクションに対応していることだと思います。
Mastodonでも、Fedibirdなど一部のサーバーで対応しているところはあるのですが、Misskeyはどのサーバーでも絵文字リアクションが使えます。
細かい違い…といえないこともないのですが、Misskeyを使い続けていると地味にありがたさを感じる違いかなというのが率直な感想なのです。
次の項目からは、Misskeyの楽しいと思えるところについて語っていきます。
Misskeyの楽しいところ
絵文字リアクション
私がMisskeyで楽しいと思えるのが、やっぱり絵文字リアクションができることですね。
MisskeyにはTwitterにおける「いいね」ボタンに相当する機能がない代わりに、絵文字でリアクションができる感じです。

リアクションにつけられる絵文字は「カスタム絵文字」というもので、絵文字の種類は利用しているサーバーによって異なります。
スマホで文章入力する時に使うようなシンプルな絵文字から、挨拶に使える絵文字、さらには権利的に大丈夫なのか心配になるような絵文字まで、さまざまなバリエーションの絵文字があります。
例えば、朝の挨拶の投稿に「おはよう」のリアクションを付けたり、お仕事が終わった人に「お疲れ様」のリアクションを付けるような使い方ができます。

Misskeyに慣れるまでは、リアクションする絵文字を探すのに手間取っていたので「いいね」ボタンがないのは面倒に感じてしまっていましたが、慣れてくると文字で会話していないのにコミュニケーションが取れているような気持ちになれるのです。
使い方によっては相手に不快感を与えてしまうリアクションもあるので注意は必要ですが、いいねでもリプライでもない形で簡単に投稿に反応できたり、反応されたりするのはとても楽しいです。
かゆいところに手が届いている投稿機能
Mastodonにおいても感じているところではあるのですが、MisskeyもTwitterで「こうなれば便利なのに!」というもどかしさを感じるような部分がうまく改良されている印象です。
文字数が3000文字まで…というのは、正直Mastodonの500文字(Fedibirdは560文字)で事足りているので個人的には必要ないものの、長文をじっくり書きたい人にはありがたい機能だと思います。
そして、投稿した文章や画像を隠す機能があるのは、ネタバレを含んだりネガティブな内容の投稿に便利です。
さらに、Misskeyの場合は投稿の公開範囲を投稿ごとにローカルTL(自分のアカウントのサーバーの投稿だけが見られるTL)やグローバルTL(自分のサーバー+連携しているサーバーの投稿が見られるTL)に表示させるか選べたり、フォロワーだけに見せたり出来る機能に加えて、自分のサーバー以外では投稿を見えないようにする設定も可能です。
自分のサーバー限定で投稿することで、ローカルTLで話が盛り上がって投稿が同じサーバーのアカウントとの会話状態になった時に、他のサーバーのアカウントから「誰と会話してるの?」と思われてしまうことを気にせず投稿することが出来るようになるのです。
ちょっと内輪ネタで盛り上がりたいけど、関係ない人のTLを汚すのはちょっと…という時にとても便利な機能だと思いました。
チャンネル機能
Twitterの延長線上でMisskeyを使い始めた場合、もしかすると気付かないままになってしまう可能性もあるのですが、Misskeyには「チャンネル」という機能があります。
私はチャンネルに参加する側専門ですが、ゲームやアニメなどの特定の作品についてだったり、趣味についてだったり、特定の属性について…などなどサーバーごとに色々なチャンネルが作られています。
大規模なサーバーだとフォローしたくても誰をフォローしたらいいんだ…となりがちですが、自分の気になるチャンネルに参加することで、興味・関心が自分に近そうなアカウントを見つけやすくなります。
特にMisskey最大規模のサーバー(2023年4月現在)となるMisskey.ioでは、ローカルTLでフォローしたいアカウントを探そうにも人が多すぎてじっくり投稿を見ることが難しい状態なので、チャンネル機能の活用はかなりおすすめです。
一方、チャンネルの投稿はチャンネルが作られたサーバー内の限定公開となる仕様なので、あまりに小規模なサーバーの場合だとチャンネルのメリットがあまり感じられないかもしれません。
さまざまなサーバーで雰囲気が違う

この記事を書いている現在、Misskey.io以外のMisskeyサーバーのいくつかでアカウントを作って遊んでいるのですが、強く思うのは「サーバーによって印象がかなり違ったものになる」ということでした。
2023年4月現在、Misskey.ioサーバーが段違いに人が多いということもあって、どうしても「Misskeyの印象=Misskey.ioの印象」で語られがちな面があるのですが、正直なところMisskey.ioの印象だけでMisskeyのイメージを決めてほしくないな…と強く思っています。
Misskey.ioのノリを小規模サーバーでやっているように見えるところもありますが、人の少ないサーバーだとローカルTLの流れがとてもゆるやかで、とても同じMisskeyをやっているとは思えないような気持ちになれるところもあるのです。
お絵描き・オタク向けなどテーマの設定されたサーバーもありますし、Misskeyでは(Mastodonもですが)色々なサーバーにアカウントを作っている人が本当に多いので、気になったサーバーに軽率にアカウントを作ってみるのも悪くないと思いますよ。
Misskeyという選択肢

ここまで、MisskeyというSNSについて語ってきました。
一時期、MastodonがTwitterからの移行先として注目されてきましたが、個人的にはMisskeyの方がTwitterから移行がしやすい雰囲気を感じるかな?と思っています。
最近のMisskey.ioが与謝野晶子などの偉人やレターパックで遊んでいるサーバー…という印象を持たれがちなので、なんとなくネタで盛り上がりたい人や若い人が集まる場所と思われがちなのは事実だと思います。
しかし、それらの要素を差し引いても(実際、私はそれらの要素をミュートしています)Misskeyという場所の絵文字リアクション機能や投稿機能の便利さに居心地の良さを感じています。
Twitterの動向うんぬんは別として、楽しいSNSを気楽に使いたいと考えているのであれば、Misskeyはきっと楽しい場所になるかもしれませんよ。
そして、初めて作ったMisskeyアカウントで楽しめないな…と思ったら、ぜひ他のMisskeyサーバーもチェックしてみてくださいね。
楽しいと思える場所はどこかにあると思うので。
それでは、今回はこのへんで。
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