
私がアニメやゲームを自発的に大好きと思える、いわゆる「オタク」を自称するようになってから、かれこれ25年以上の月日が経過しました。
この10年ほど、インターネットやSNSの普及に伴い、最新の情報が入手しやすくなりましたし、そもそものオタクという言葉が持つイメージもかなり変化したように感じています。
SNSでのオタク活動は、情報の入手のしやすさ以外にも好きなものを同じくする人と接点を持ちやすくなったメリットがある一方で、SNSだからこそ疲れを感じている人もいるのではないかと思います。
実際、約1年前の私もTwitterに疲れてしまっていて、Twitter疲れについての記事を書いていました。
現在はツイートに波はありつつも、Twitterにのめり込みすぎないように距離を保ちつつ活用できていると思っています。
今回は、オタク趣味目的でSNSを利用していて疲れる原因となることを挙げつつ、SNSに疲れた時の対策も考えてみたいと思います。
オタクがSNS疲れを感じる原因を考える

オタクがSNSに疲れた…と思う原因は様々ありますが、疲れる要因になるであろうことを挙げてみます。
当然ではありますが、好きな作品・どんなアカウントをフォローしているかによってSNS疲れを感じる原因もかなり違うと思いますし、そうは思わない…という項目もあるとは思いますが、生温い目で見てもらえたら。
コンテンツを全力で追う人が多い(ように感じる)
SNS上では、アニメにせよゲームにせよグッズにせよ、全力で展開を追っている人の投稿が目に入りやすいです。
スマホゲームの場合だと、課金して全力でガチャを回した報告をよく見かけますよね。
自分がそこまで全力で展開を追ったり買ったりができていない時にこの類のツイートを見てしまうと、引け目を感じてしまいがちになります。
一つのアカウントだけが全力で追っている場合はそこまで気にならないものですが、多くのアカウントが全力なツイートをしていると、罪悪感に近い気持ちを持ってしまう場合すらあります。
あくまで「多く」なのに、まるで「ほとんど」であるような感覚になってしまいがちです。
あらゆる情報をポジティブに感じなくてはいけない空気感
これは好きなもののジャンルやファン層によって大きく違うかもしれませんが。
私の好きなコンテンツの場合だと、公式アカウントから情報が出た時にわりとどんな内容でもポジティブにありがたがるアカウント(のツイート)が多いです。
斜に構えて、なんでもいちゃもんをつければいいとは全く思いませんが、「これはちょっと…」と感じた時に、素直に表に出しづらい空気感を感じる時があるのは確かです。
純粋にどんな情報でもポジティブに受け止められるタイプもいる一方、ネガティブな本音をツイートできず、複数のアカウントを使い分けている方もいるようですね。
同じコンテンツ好きのフォロワーが増えると、ツイートした時の反応を気にしすぎてしまうのかもしれません。
好きなものが同じ人は仲間!という思考
特にSNSを始めたての頃は、同じ作品やジャンルが好きという人が見つかり、繋がるだけで、すごくテンションが上がってしまうものです。
「〇〇好きには悪い人はいない!」と、どんどん同じ作品が好きな人との繋がりを増やしていくと、同じ作品が好きであっても人間的に合わない人も必ず出てきます。
しかし、同じものが好きな仲間!という気持ちを強く持ちすぎると、合わないと感じる自分が問題があるように感じてしまい、ネガティブな気持ちになんとかフタをしようとした結果、疲れを感じてしまいます。
フォロワー同士の馴れ合いツイート合戦や、リアルで会った報告に疲れることもありますね。
いいね・リプライ・リツイート等の反応を求めすぎてしまう
自分の何気ないツイート(投稿)にいいね・リプライ・リツイートの反応があると嬉しいものですよね。
ただ、反応される事に慣れてくると、どんどん反応が欲しくなってしまって、ツイートへの反応が欲しいために頑張ろうとしてしまいがちです。
自分が好きなことや感じたことをツイートしていたはずが、いつの間にか「このツイートはたくさん反応がもらえそう」という基準でツイートしてしまうことがあります。
このツイートに沢山の反応が貰えればいいのですが、思うような反応がないとストレスや疲れを感じてしまいます。
見たくない情報が目に入りがち
共通で好きなものがあったからフォローしたりフォローされたりした関係でも、全ての価値観が同じということはありえません。
興味がなかったことでも、フォロワーのツイートをきっかけに好きになる…ということもある一方で、自分の苦手に感じることだったり見たくないと思うツイートを連発されてげんなり…ということも起こりがちです。
苦痛に思うことが特定の作品だったりキャラクターだったりする場合は、キーワード単位でミュートしておけば良いのですが、唐突な政治関連ツイートなどは事前の対策が難しいですよね…。
一部の残念なファンの存在
上の項目で「どんな情報でもポジティブに受け止めるアカウント」の存在について説明しましたが。
逆に、どんな情報でもネガティブに受け止めるアカウントというものも存在しています。
ただネガティブなだけならともかく、中には攻撃的なツイートをするアカウントというのも残念ながらいるのです。
正直なところ、そのようなアカウントにはあまり「ファン」という呼称を使いたくはないところですが…
私が好きな某コンテンツでもそんな残念なアカウントがあり、新規ファンを見下したり、他作品をバカにしたり。
正直ムカつきましたし悲しくもなりました。
残念なアカウントの存在がSNSに疲れる原因にもなります。
思いついた範囲で、オタクなアカウントでのSNS疲れの原因となるであろうことを挙げてみました。
SNSに疲れたと思った時の対策についても考えていきます。
SNSに疲れたかもしれないと思った時、試してほしいこと
好きなものは自分のペースで楽しもう

色々なアカウントのツイートを見ていると「自分なんて全然応援出来てない…」と思いがちです。
日常生活から全て好きなコンテンツに捧げているように見えるタイプの人と比べると劣等感を感じてしまうこともありますが、自分のペースで自分ができる範囲で楽しむことを考えましょう。
好きなものを応援したいのに、誰かと比べて楽しめないのでは本末転倒ですよね。
まずは、自分が心置きなく楽しむことが大事です!
疲れた時は無理に見なくていい
SNSは日課ではありません。
あなたがSNSを見なくても、毎日は過ぎていきます。
今日はSNSを見るのがしんどい…と思った時は、心の声に従ってサボってしまいましょう。
他人の反応に期待しすぎない
あなたが人間であるように、フォロワーも人間です。
じっくりタイムラインを見ている日もあれば見られない日だってありますよね。
特にいつも多くのツイートに反応してくれるフォロワーから反応が無い時、なんでこのツイートに反応がないの!?と思ってしまいがちですが、それは仕方のないことです。
こまめに反応してくれることに感謝はしつつ、反応を期待しすぎるのはやめましょう。
ミュート機能・リツイート非表示設定を全力で使おう
自分とは合わない…と感じるアカウントは、無理せずミュート機能を使ってツイートを非表示にしちゃいましょう。
色々なフォロワーと仲良くしているアカウントだったとしても、自分が合わないと思うのであれば迷わずミュートしてしまえばいいです。
特定のツイートが不快なのであればキーワード単位でミュートしたり、リツイートが多すぎるアカウントなら、リツイートを非表示にすることで不快感が軽減する可能性があります。
ミュートしてもしんどい時はブロック(フォロー&フォロワー状態を解除+ツイートを見られなくする)したり、リムーブ(フォローを解除、フォロワー状態はそのまま)しても良いのですが、まずはミュートで様子見した方が無難だと思います。
ミュートしても疲労感が消えないなら、SNSを休もう
ミュートやリツイート非表示を設定しても、SNSが楽しめない…と思うのであれば、かなりSNSに疲弊している状態かもしれません。
そんな時は、思い切ってSNSを見るのを休んでしまいましょう。
毎日ツイートしてたのに、いきなり休むなんて無理!と思う方もいるでしょうが、休んでSNSとの距離を開けることで、毎日SNSを見るのが習慣になっていた時には見えなかった世界が見えたりするものです。
Twitterの情報はGoogle検索で調べることもできますし、まずはタイムラインをチェックすることだけでもお休みしてみましょう。
公式アカウントの情報だけでもチェックしないと…という方は、Twitterの「リスト」機能で公式アカウントだけのリストを作って見るという手もありますよ。
一部のファンの意見なんて気にするな
ポジティブであれネガティブであれ、ファンの意見を目に入れすぎると、ファンの存在でコンテンツの好き嫌いが左右されることがあるんですよね。
好き嫌いは誰にでもあるものです。
だけど、たまたま目に入った悪意のせいで、せっかく好きだと思ったコンテンツが嫌いになってしまうのは、とても悲しいことです。
「気にするな」と言われたからって気にならなくなるなら誰も苦労はしませんが、しょうもない意見は放っておきましょう。
自分のペースでSNSをうまく活用しよう
オタクがSNSで疲れる要因と、疲れた時の対策について考えてみました。
オタクな趣味目的で活用するSNSならではの悩みってあるよなぁ…と、5年以上Twitterを利用してきて思ったので、この記事を書いてみました。
私はSNSに疲れた時、発信する場所をブログ中心に変えたことで、結果的にSNSとちょうどいい距離を持てるようになりました。
SNSは便利なツールではありますが、距離感が難しくのめり込みやすいものだと思います。
SNSへの疲れを感じた時はきっとSNSとの距離が近すぎるというサインなので、疲れた時こそ自分のちょうどいいSNSのペースを見つけるチャンスです。
ちょうどいいペース=SNSを辞める…という選択肢になる方もいることでしょうが、それでも良いのです。
まずは自分の好きなものをしっかり楽しむ気持ちを大切にしていきたいですね。
それでは、今回はこのへんで。
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