「mixi」というSNSを楽しんでいたけれど、別のSNSを今は使っている…という人はそれなりにたくさんいるのではないかと(勝手に)思っています。
mixi自体は2024年12月現在も続いているSNSではありますが、正直過去のSNSという面は否めないですよね。
私自身は2年ほど前にmixiを再度楽しんでみた時期もあったりしたのですが、結局のところは別のSNSに移ってしまっているような状況でした。
mixiを運営しているMIXI社も、モンスターストライクが大ヒットしたことでゲームを頑張る会社のイメージが強くなった感があり、SNSはもうそんなにやる気はないのかな?と思っていました。
そんな中、2024年12月16日に突然そのmixiに大きな動きが。
それは、「mixi2」という新たなSNSのサービス開始。
新たなSNSなのに「2」が付いただけ…みたいなツッコミも入りそうではありますが、mixiを愛用していた人間としてはmixi2がどのような感じのSNSなのか気になるのが本音というもの。
mixi2は招待制という形ではあったのですが、運良くアカウントを作ることが出来ましたので、早速mixi2に挑戦してみることにしました。
気になったSNSを見つけるとフットワークが軽くなるのは、もはや恒例行事かもしれません。笑
ということで、今回は始まったばかりのSNS「mixi2」でアカウントを作った時のこと、そしてサービス開始2日目の段階ではありますが、実際にmixi2を使い始めてみての印象をまとめてみました。
mixi2の雰囲気が伝われば幸いです。
mixi2は招待制だが簡単に始められる
2024年12月16日、新たなSNSである「mixi2」がサービス開始となりました。
大々的にサービス開始がアナウンスされた様子は特になく、私はSNSとネット系ニュースサイトの記事で存在を知りました。
mixi2は招待制でアカウントを作ることが可能です。
元祖mixiも最初は招待してもらえないとアカウントが作れなかったので、なんか懐かしいかも。
ただ、mixi2の招待制度はそこまで厳格なものではなく、mixi2のプロフィール画面から簡単に招待用のリンクを作ることが出来るので、SNS上でmixi2を始めているアカウントを見つけさえすれば比較的簡単にアカウントが登録できる形になっていました。
招待リンクは発行から1週間の期限はありますが、特に招待人数の制限などはなさそうなので、SNSなどでmixi2の招待をしている投稿のリンクから簡単にアカウントを作れました。
ただ、招待元のアカウントをフォローした状態で始まる(招待アカウントにはフォロー通知が届く)ため、招待元アカウントのフォローは解除可能とはいえ、ある程度信用できる相手の招待を利用した方がいいとは思いますね。
mixi2のアプリをスマホにインストールした状態で、招待画面にある「フォローしてはじめる」を選ぶと使用するメールアドレスを登録する画面になり、設定したアドレス宛てに届いた認証コードを入力するとアカウントの登録は完了です。
パスワードの設定自体が存在していなかったので、あっという間にアカウントを作ることができました。
元祖mixiとは完全に別のアカウント扱いになる
もしかしたらInstagramとThreadsのように、元祖mixiとmixi2で投稿やフォロー状態が共有されてしまうのでは…と心配になる方もいるかもしれませんね。
私もちょっとだけ心配していたのですが、元祖mixiでのマイミク(mixi上におけるいわゆる相互フォロー状態)がmixi2でフォロワーになっているようなことは全くありませんでした。
mixi2のアカウントは、mixiとは完全に別物のアカウントという形になるようです。
逆にいえばmixiで繋がっていた相手とmixi2でも繋がりたい場合は自分でなんとかしなきゃいけないので、繋がり続けたい派だとちょっと面倒かもしれないですね。
そして、mixi2ではログイン時間が表示されたりだとか、誰かのプロフィールを見たら足跡が残る…というmixiあるあるの心配も一切ありませんのでご安心を。
mixi2を使ってみての印象
まだ使い始めてたったの2日目ではあるのですが、mixi2を使ってみて良さげなところを紹介しておきます。
mixi2のいいところ
投稿への反応が、いいねだけでなく絵文字や文字のリアクションでも可能
mixi2における、私の最初の投稿への反応はこんな感じでした。
投稿の下には返信・リポスト・いいねといったSNSでおなじみのアイコンが表示されていますが、その上にリアクションの絵文字や文字が表示されているのがわかります。
投稿にいいねすることも出来ますが、絵文字や文字でリアクションをつけることも可能です。
※いいねとリアクションを両方やることも可能
リアクションはmixi側で用意したものしか使えませんが、バリエーション豊富ですしちょうどよさは感じますね。
良い意味で使い慣れているUI感がある
細かい違いは色々あるものの、ホーム画面の印象ははざっくり説明すれば「Twitter風」のひとことになります。
メニューの配置や画面の雰囲気など、これまで使い慣れてきたSNSの画面だなって感じです。
悪くいえば既視感強めともいえますが、慣れている配置だからこそさっと使えるのはやっぱり便利だし、落ち着きますよね。
そして、最近のSNSはデフォルトでおすすめ投稿が表示されるものも多々ありますが、mixi2ではデフォルトが時系列で投稿が表示されるためシンプルでいい感じですね。
おすすめ投稿が見たい人向けの「発見」というタブもありますよ。
コミュニティ機能がいい感じになりそう
元祖mixiを楽しんでいたのであればわかってもらえると思うのですが、mixiはマイミクとの交流の他に自分の好きなコミュニティに参加して、好きなものを語ったり情報共有する仕組みがありました。
mixi2においても、このコミュニティ機能が存在しているのですが、ホーム画面やプロフィールに参加しているコミュニティが表示されるので、自分の好きなものをコミュニティ参加でアピールするような使い方ができそうですね。
参加したコミュニティ用に投稿することで、コミュニティ参加者だけに投稿を見せる使い方ができる(リポストや「発見」タブでコミュニティ参加者以外にコミュニティ用投稿が見られることはあります)ので、好きなものを語りたいけどフォロワーに向けて投稿するのはちょっと…みたいな時にも役立ちそうです。
とりあえずサービス開始2日目なのでコミュニティ機能はまだまだこれからという感じだとは思いますが、すでに多くの方が参加しているコミュニティもあるようですね。
テキストを大きくしたり動かしたりといった効果をつけられる
ちょっとおもしろいと思ったのが、投稿するテキストの文字を大きく表示したり、動かすような演出をつけられる設定ができるということですね。
「エモテキ」という名称になっていて、昨日のアプリのアップデートで少し種類が増えたので現在は13種類のエモテキが使えるようになっています。
私はあまり活用しきれてないのですが、エモテキで遊んでいるアカウントもちらほら見かけます。
非公開アカウント(鍵アカ)・ミュート・ブロック・ブックマークなど、SNSで必須状態の機能が揃っている
サービス開始して間もないSNSだと、SNSとしての機能が不十分なまま世に出てくることもしばしばあったりするのですが、mixi2はSNSで抑えておいて欲しい機能はしっかり揃った状態でサービスが始まっていて好感を持ちました。
フォローを承認制&フォロワー以外に投稿を見せないようにできる(コミュニティ&イベントへの投稿はコミュニティやイベントの公開範囲設定により公開の場合あり)鍵アカウントに設定できたり、アカウント単位のミュート&ブロック機能が使えたり、お気に入り投稿の保存(ブックマーク)機能も用意されています。
細かいところで足りてないと思う機能はあるものの(後述します)、サービス開始の時点である程度問題なく使えてしまうのはすごいと感じましたね。
アカウントを3つまで作成可能
mixi2では、登録に使用したメールアドレス1つで、アカウントを3つまで作成することが可能です。
元祖mixiのマイミクと交流する目的にアカウントを別にしたり、周りに知られたくないようなコミュニティに入りたい時にアカウントを使い分けできるのはいいなと思いました。
私もとりあえず勢いで1つ目のアカウントを作ってしまったので、もしかしたらゆくゆくは別のアカウントでフォローアカウントの数を減らした状態で運用する…みたいな使い分けをするかもな?と考えたりしています。
なお、アカウントを個別に削除することは(現時点では)できないので、安易にアカウントを増やすことは今のところはおすすめできないかもです。
規約がしっかり設定されているため、穏やかに使いやすそうな雰囲気がある
利用規約の文字が多いのでざっくりとしか把握できていないのですが、規約はかなりきっちりしている印象があります。
まず18歳未満の未成年は利用禁止ですし、出会い目的や選挙運動に利用することも禁止されているので、他SNSでうんざりしがちな要素がある程度明確にNGになっているのがいいですね。
無法地帯気味になっていると感じる某SNSより、穏やかに使えるのではないかな…と期待しています。
サービス開始当初だが、接続面でストレスを感じない
長年mixiを運営していてノウハウがあるとか、大々的にサービス開始を宣伝していない(多分)ことも影響していると思いますが、人がそれなりに集中しているであろうにも関わらずアクセスが遅くなったような感じが全くしなかったのは、さすがmixiだなと思いました。
いくら新しいSNSが面白そうだったとしても、繋がるまで待たされたりするとちょっと萎えてしまったりしがちですが、とりあえず今のところは快適に楽しめているのでよかったです。
今後人がどっと増えるようなことがあった時に重くなったりしたら…その時は仕方ないかな。
mixi2の(今のところ)微妙なところ
基本的には満足しているmixi2ですが、気になるところもあるので今後の期待を込めて微妙ポイントについても書いておきます。
タイムライン(ホーム画面)に参加しているコミュニティの投稿も流れる
mixi2を始めたら、色々なコミュニティに参加しよう!と思っていましたが、現時点ではあまり参加していません。
それは、フォローしているアカウントの投稿と参加しているコミュニティの投稿がまとめてホーム画面に表示されるため、コミュニティにたくさん入ってしまうとフォローアカウントの投稿がどんどん押し流されてしまう現象が発生してしまうからです。
面白そうなコミュニティを見つけても、参加人数が多くて投稿が活発なところだと、参加をためらってしまう感じですね。
とりあえずmixi2公式から改善予定のアナウンスは流れている状態ですが、別のタブでコミュニティの投稿を見るとか、表示・非表示を選べるようにできたらいいなと思います。
現時点ではスマホアプリ版のみで、Web版がない
現時点でmixi2はiOS・Androidのアプリから利用可能となっていて、Web版は用意されていないようです。
パソコンからmixi2を使いたい人がかなりいるようなのですが、Web版やパソコン版が用意されていないがためにmixi2のアカウント開設を諦めたり、放置気味になっている状態も多々見かけるので、早い段階でなんとかしてほしい部分ではありますね。
リスト機能がない
投稿頻度が高くないけど投稿はチェックしたいアカウントを見るときなどに、リスト機能を使いたいと思っているのですが、現時点ではリスト機能はなさそうです。
いずれ実装されると勝手に思っているのですが、もしリスト機能が実装されるのであればXのように非公開でリスト作成ができたらいいなと思います。
リポストの非表示、ワード単位のミュートなどもほしい
今は新鮮さが勝っているので許容できている部分もありますが、リポストの連投や一部だけ見たくない投稿をするアカウントを、アカウント単位のミュートかフォロー解除でしか対処できない状態になっています。
いつかは、リポスト非表示機能やキーワード単位でのミュートも実装されてほしいところです。
mixi2、うまく育てばポストTwitter(X)になる予感
ここまで、mixi2について語ってみました。
かなり長文になってしまい、見づらかったらごめんなさい。汗
mixi2、改善してほしい部分はところどころあるものの、サービス開始2日目の段階ではかなり完成度が高くて、普通に楽しめている気がしています。
まだサービスが始まったばかりで、他のアカウントも手探りでやってる感がめちゃくちゃありますが、新しいSNSならではのプチお祭り騒ぎといった感じでこれはこれで面白いです。笑
Twitter2なんて表現をされがちなmixi2ですが、個人的にはリアクション機能・コミュニティ機能があるところがMisskeyを大衆向けにしたような印象があります(コミュニティ機能はMisskeyにおけるチャンネル機能)。
アカウントを作るまでの敷居が高めになっていた感のあるポストXとされるSNSと比べると、招待さえ見つければある程度簡単に始められる敷居の低さも、mixi2をおすすめしやすいポイントのような気がしています。
mixi2は、わりと元祖mixiとは別物のような雰囲気になってはいるのですが、コミュニティ機能が前面に出ているあたりはまさにmixiだな~という感じもあって、新しいSNSでありながらもどこかに懐かしさを感じられるSNSという不思議な感覚がありますね。
現時点でのmixi2は、Mastodon・Misskey・Blueskyといった色々なSNSにアカウントを作っていた方だったり、元祖mixiに慣れ親しんでいた方だったりがアカウントを作っている印象で比較的年齢層が高めっぽい印象なのですが、この先mixi2というサービスが有名になるにつれて、mixiの存在をまったく知らなかったような若い世代の人たちにうまく広がっていくのかが気になるところですね。
そして、いい感じに人口増加となった時には、多くの公式アカウントがmixi2に来てくれたらいいなという思いもあります。
TwitterがSNSの主流となった頃から、長らく海外のSNSが日本でも使われる形となっていましたが、mixi2という国産のSNSがどこまで浸透できるのか、まだ始まったばかりの状態ではありますが興味深く見守りながら、ちょこちょこどうでもいいようなことをつぶやいてみたいと思っています。
それにしても、あのmixiがSNS事業を諦めてなかったなんてビックリしたけど、なんだか嬉しかったな。
それでは、今回はこのへんで。
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