Twitterを多くの人が使うようになる前、日本で「SNS」という言葉を広めた…といっても過言ではなかった会員制のサービスが「mixi(ミクシィ)」というSNSでした。
私がmixiを始めたときは招待制のSNSで、招待してもらえないと気になっていても始めることができず、いざ友人に招待して使い始めると、のめり込んで小まめにログインして楽しんでいた記憶があります。
そんなmixiも、Twitter・Facebook・InstagramといったSNSへ人が流れると、どんどん人口が減ってしまい、いつの間にか「過疎」「オワコン」といった残念な代名詞がついてしまうSNSとなっていきました。
私自身も、Twitterが発信する場所のメインとなってからはmixiへのログイン頻度が低下し、いつの間にかmixiの存在すら忘れてしまう毎日が続くように。
2019年に久しぶりにログインした際、mixiについての記事を書いているのですが、楽しかった過去と数多くの過疎ってしまったコミュニティの現状を悲しむ…というなんとも残念感ただよう内容となっています。
以前mixiを利用していた人の中には、まだmixiが続いていることを知らない…なんて人もいるかもしれないですね。
そんな「まだサービス続いてたんだ」枠にいそうなmixiですが、最近mixiに毎日ログインするようになりました。
mixiを再び始めたのは、mixiの現在の状況を知るためではなく、あくまでも自分がもう一度mixiを楽しんでみようと思ったから。
あらためてmixiを使ってみると、Twitterなど他のSNSにはない楽しさがあることを実感しています。
オワコンと呼ばれるかもしれないけど、mixiならではの良さは確実にあるんです!
今回は、私がmixiを再始動した理由と、mixiの良いところについて語ってみようと思います。
私がmixiに再びログインするようになった理由
Twitter疲れの慢性化
私がメインで使っているSNSは間違いなくTwitterです。
趣味の合うフォロワーと交流するにも、情報を手早く入手するにも、便利なのは間違いありません。
ただ、私は定期的にTwitterの空気がしんどくなるモードに突入することがあるんですよね。
Twitter疲れの原因についての記事は2019年に書いていますが、Twitterに疲れる要因はほとんど変わってない気がするかも。
さらに、何度もTwitter疲れを経験したことで、いよいよTwitter疲れが慢性化してきた感が出てきまして。
現在は、ブログ用アカウントとは別に少人数だけフォローしているアカウントで細々つぶやいているので比較的穏やかではあるのですが、しんどさが消えない感は否めませんでした。
FacebookとInstagramの空気の合わなさ
Twitterに疲れたけど、SNSそのものが嫌になったわけではなかった私。
まずは、FacebookやInstagramをメインSNSにしようと試みました。
ただ、Facebookは実名前提だし、そもそもオタク趣味を全力でアピールできそうな空間じゃないのでそもそも場違い感がすごい。
Instagramは少しだけ画像をアップしただけでもいいねを貰えてテンションが上がったりしたのですが、あまりお出かけしない私がアップする画像はゲームのスクショばかり。
スクショを残すのは普段からやるのですが、インスタのためにスクショを残すのはなんだかしっくり来なくて結局続かず。
Facebook、Instagramいずれも定着するには至りませんでした。
mixiをあえて使っている人の記事を見た
TwitterじゃないSNSをやりたいけど、インスタでもFacebookでもないよな…とSNS迷走気味だった私に、mixiの存在を思い出させてくれたのは、mixiを2022年現在利用しているユーザーを取り上げた記事を見たことでした。
昨今のSNSは息苦しいと感じる私のような人が、mixiの空気感を楽しんでいる。
過去のSNSと思っていたmixiを、もう一度使ってみようと思うには十分な理由でした。
以上の理由から、mixiを再スタートしてみることにしました。
mixiを再び使ってみて良かったところ
まず、大前提としてお伝えしておきますが、私が以前アップしたmixiの過去と現在についての記事の通り、mixiが過疎気味なSNSだということが変わっている訳ではありません。
多くの中小規模のコミュニティは最終書き込みが複数年前だったり、誰か1人書き込んでいても反応がないような状況です。
以前、人がいっぱいいた頃のmixiを想像してログインすると、落差に驚いたり寂しくなることは確実です。
それでも、mixiで良かったと思えることを書いていきます。
半実名制というバランス感
半実名制…といっても、招待制の頃の名残のような感じで、ぜんぜん本名要素のないユーザーも普通見かけるんですけどね。
私の場合、招待してもらったのがリアル友人だったので、100%ではないけれど、私を知っている人ならこれは私だ!とわかるレベルのプロフィールになっています。
Facebookのように完全に本名を出すわけじゃないけど、私を知っていると近況やら好きなものがなんとなくわかる状態。
まぁ、現在もmixiを続けてるリアル友人・知人はいなさそうなので、本名要素をゼロにしても問題はないのですが、気になった時に生存確認してもらえたらいいかな…なんて思っているので、あえて半実名制のスタンスを続けています。
匿名でもない、実名でもない、ちょうどいい緊張感が好きです。
コミュニティ、つぶやき、日記と発信する場所が複数ある
Twitterだと、ダイレクトメッセージを除くと、基本「ツイート」が発信する手段ですよね。
Aという作品が好きそうだからとフォローした相手が、A(作品)と全く関係のない政治やニュースに意見していたり、自分には興味のない話題を連投してくる…という状況になりがち。
一方、mixiでは「コミュニティ」という、自由に入退会できるサークル…というかグループ的な要素があるので、コミュニティ内のトピック(掲示板的な感じ)で仲間と交流することができる仕組みがあります。
それとは別に、Twitter的な短文の文章をアップする「つぶやき」機能や、長文を書き残したいときにはぴったりな「日記」機能があるので、Twitterに比べると住み分けがしやすい印象ですね。
中には、四六時中?と思うような勢いで連投でつぶやいてくるユーザーもいますが、ユーザーごとにミュートすることもできるので、その点は安心。
前置きの文章の通り、コミュニティは更新されていないものも多くて、プロフィール欄の好きなものをアピールするバッジ状態になってしまうものだらけ…というのが現実です。
過疎コミュニティばかり入会しても楽しく感じるのは難しいかもなので、mixi公式のコミュニティなどそこそこ活発なコミュニティに参加したり、毎日ログインしているマイミクが複数いると楽しさがかなり変わりますよ。
自己紹介文章は長文も可能なので、相手のことがじっくりわかる
mixiのプロフィール欄の自己紹介は長文でも大丈夫な仕様です。
TwitterなどのSNSだとプロフィールの文字数が少なめなので、書きたいことを厳選しなくてはいけないこともありましたが、mixiだと割と思う存分書きたいことが書けちゃいます。
いろいろなmixiユーザーのプロフィールを見ているのですが、最低限しか書いてない人もいれば、終わりが見えないレベルの超長文な自己紹介文になっている人もいます。笑
プロフィール更新を長年やってない人も多そうですが、少なくともプロフィールを通してどういう考えを持っているかや、好きなものがしっかり伝わってくるので、仲良くしたい人・そうでない人か判断しやすいのはmixiの良いところだと思いますね。
のんびりした空気感
mixiを使ってて強く思うのが、他SNSに比べてなんだかのんびりした空気感があるよなぁ…ということです。
主観強すぎてうまく伝えられるかわからないですが。汗
例えば、Twitterのツイートと同じような「つぶやき」機能はあるのですが、つぶやきを拡散するリツイート的機能がありません。
基本反応するとしたら、いいねをつけるかコメントを書くことになります。
「バズ・拡散狙い」目的のつぶやきが少ないので、なんというかバズ狙いの「あざとい」つぶやきが少なく感じるんですよね。
シンプルに人口が多くないせいもあるかもしれないですが、自分のペースで滞在できているような感覚があります。
過去日記が恥ずかしいけど、むしろ面白さすら感じる
mixiをがっつり使ったことがあることがあるなら、書いたことがあるかもしれませんね?
それは、「mixi日記」。
私も例に漏れず、mixi全盛期の頃はmixi日記を結構頑張って書いていました。
10年以上前、そして現在のようにブログをがっつり書くことなんて考えてもいなかった時代の日記なので、あらためて見るとクオリティがひどい。苦笑
ただ、過去の自分が書いたmixi日記は、黒歴史要素が満載ではあるものの、自分なりに一生懸命書いていたのがわかるし、当時の出来事を思い出すきっかけになって、案外面白かったりするんですよね。
消してしまいたい記事もいくつかあるとはいえ、当時のログとしてmixi日記を振り返るのはけっこう楽しいですよ。
SNSがしんどくなったら、mixiもあり…かもよ?
ここまで、mixiを久しぶりに利用してみることにした理由と、良いと思えるところを書いてみました。
Twitterがちょっとしんどくなって、SNSってしんどいかも…と思う時もあったのですが、久しぶりにmixiを利用してみて思ったのは、なんだかんだありつつもSNSは楽しいツールなんだということです。
SNSって基本的に反応が多いところの方が楽しいので、どうしても人口が多い(多そう)なところを利用しがちなんですけど、人口が多くなかったとしても、細く長く楽しむSNSというのも悪くないと思いました。
コミュニティの交流目的でmixiを始めても、過疎という現実を目の当たりにするかもしれないし、マイミクを増やそうにも、待っているだけでマイミク申請がどんどん来る…という可能性もおそらく厳しいのが、現在のmixiの状況なのは確か。
ただ、その残念な部分を受け入れてでも、のんびり活動できるSNSを利用したい…と思えるなら、mixiはアリよりのアリです。
私のように、Twitterなどの現在主流のSNSとなんとなく合わないところを感じるけど、誰かと交流する気持ちが捨てきれないのであれば、mixiに滞在してみるのも決して悪くないはず。
私もいつまで続くのかはわかりませんが、しばらくはmixiでのんびりしてみようと思います。
それでは、今回はこのへんで。