最近話題になっているSNSといえばBluesky。
2023年7月にさまざまなSNSを利用してみての感想をまとめた記事を書いていたのですが、その時には「期待感以上の感想が出てこない」という、どうみても楽しめてないよなこいつ的状況だったBluesky。
記事を書いた後も、どうにもBlueskyの楽しさを見出だせずにいる時期が続いていました。
しかし、Blueskyを楽しめていないのは自分の使い方の問題もあるような気がしていて、余らせていた招待コードを自分で使う方法で2023年11月にアカウントを作り直し、もう一度Blueskyと向き合ってみることにしました(すみません、大げさです)。
アカウントを作り直した頃はまだ招待制のままだったのですが、じわじわBlueskyに人が増えている状態だったからか、あれ?なんか思ってたより楽しいかも?という気持ちが芽生えまして。
さらに2024年2月に招待制から登録制に変わり、誰でもBlueskyのアカウントが作れるようになると、多くの人がBlueskyにやってきてBlueskyは賑やかなSNSになりました。
Blueskyが気になっているけど、別にTwitter(X)とそんなに変わらないんでしょ?と思っている方も多いと思うのですが、確かにBlueskyはTwitterに似ているSNSです。
ただ、似ているけれどBlueskyならではの良さがあるのです。
この記事では、Blueskyの個人的いいところ、そして微妙ポイントについても率直に書いておこうと思います。
なお、私はSNSの技術的に詳しい人間ではないので、あくまで2024年2月現在における使ってみてのBluesky感想記事となります。
専門的な話は特にありませんが、ご了承ください。
Twitterに似ている?Bluesky
Blueskyの公式アプリのメニュー画面を載せてみます。
次に、X・公式アプリのメニュー画面。
比較したのがアプリを起動して左上部のアイコンやメニューボタンをタップしたところのメニュー画面なのですが、ぼーっと眺めたら同じSNSの画面に見えるかもしれません。笑
Blueskyを創設した人がTwitterを創設した人だったらしい(今はBlueskyに携わっていない模様)のですが、それにしても似ていますよね。
雰囲気が似ているXとBluesky。
だけど、機能は違っているところもあるのです。
Blueskyならではのいいところを語ってみます。
Blueskyの個人的いいところ
タイムライン(ホーム画面)が時系列&広告が表示されない
時間がない時にはおすすめで投稿をざっと見るのが便利…という方もいると思うのですが、私個人としてはリスト機能などで見るアカウントの数を厳選してでも投稿を古い順から遡って見ていきたい気持ちがあります。
Blueskyは自分で希望しない限り(希望する場合のやり方は後述します)、タイムラインが時系列で表示されます。
フォローするアカウントの数が増えてきて、なかなかBlueskyを見られない時はすべての投稿を追うのは難しくなりつつありますが、それでも最新の投稿が一番上に表示されている安心感ってなんかあるんですよね(雑)。
さらに、現時点では投稿の間に広告な投稿が混ざってこないのも投稿を見ることに専念できて良い感じ。
ただ、どこかで収益的なところも考えていくターンに入るのは避けられないでしょうから、将来においても広告投稿がないとは言い切れないかもしれませんが。
フィード機能がとっても便利
Blueskyで個人的に最高だなと思っているのがフィード機能です。
Bluesky公式アプリのメニューに「フィード」という項目があるのですが、特定の投稿を集めて表示する機能といった感じ。
フィードの種類はさまざまなのですが、おすすめ投稿を表示してくれるフィード・特定のコンテンツ(作品、固有名詞など)の投稿が表示されるフィード・ホーム画面のタイムラインからリポスト(引用)やリプライ(返信)を非表示にした状態で見られるフィード・自分がフォローしていないフォロワーのアカウントの投稿がチェックできるフィード…などなど、Blueskyの投稿をあらゆる条件で絞り込んだものを表示することが出来ます。
ただ、ホーム画面の文字投稿に疲れたな…と思った時に好きなものの画像をフィードから眺めてみたり、検索の手間をかけずに自分が見たいものの投稿をさっと見ることが出来るので、使い勝手はとても良好です。
なお、既存のフィードで欲しいものがなかったり微妙かも…と思った時には自分でフィードを作るという手もありますよ。
私も先日フィードを作ってみたのですが、作った方法などは別の記事で紹介出来たらいいなと思っています。
ホーム画面のタブにフィードやリストを表示できる
フィード機能は、ホーム画面にピン留めすることによって、ホーム画面でタブを切り替えて見ることが出来るようになります。
Twitter(X)の場合、ホーム画面に「おすすめ」と「フォロー中」のタブがあり、リストをピン留めすることでフォロー中タブの隣にタブを増やすことができます。
Blueskyの場合は、Twitter「おすすめ」の位置にフォローアカウントの投稿が見られるようになっていて、その隣に自分の好きなフィード(リスト)を表示させることができます。
ホーム画面に表示させたいフィードをピン留めし、必要であれば表示順も設定で変更可能。
私は現在ハマっているあつ森やポケモンスリープの投稿が表示されるフィード、↑で紹介したリポストとリプライを非表示にしてくれるフィード(Only Posts)、通知で見逃しがちな自分の投稿についたリプライを確認できるフィード(Mentions)など色々なフィードをピン留めしているので、正直タブがぐちゃぐちゃです。笑
ちなみにホーム画面にはタブだけでなくリストも表示させることも可能です。
Blueskyで作ったリストはプロフィールから確認できる公開のものになってしまうのですが、自分の見たいアカウントをリストに入れてホーム画面に表示させることでさっと投稿をチェックする使い方が出来ます。
フィードとリスト、なんとなく使いどころが似ていますが、条件に合致した投稿を絞り込んで見るのがフィード、特定のアカウントの投稿を見るのに使うのがリストといった感じですね。
自分のドメインをハンドルに設定できる
現在、Blueskyでアカウントを作ると「@〇〇.bsky.social」という名前(ハンドル)になります。
この「@〇〇.bsky.social」の部分を自分が所有しているドメイン(このブログのドメインだと「midori-biyori.com」)に変更することができるのです。
例えば企業などのアカウントの場合、自分のアカウントを自企業のドメインに変えることで、なりすましアカウントではないという証明にできる…というわけ。
ハンドルをドメインに設定するための費用は発生しないので、ドメイン費用だけで公式の証明が出来るのは面白い仕組みだと思います。
私のような無名の個人の場合、ドメインを設定して本人です!と宣言するメリットは皆無に等しいわけですが、自分の好きな文字列で作ったドメイン(別ブログ用のドメインにしました)をアカウントに表示できるのは単純に気持ちが上がるので設定しています。笑
クライアントアプリ(非公式アプリ)が使える
2023年になって、Twitterから距離を取ることになったきっかけがTwitterのクライアントアプリが使えなくなってしまったことでした。
一方、Blueskyではクライアントアプリを使うことが出来る(抜け道的なものではありませんのでご安心を)ので、公式アプリ以外のアプリでもBlueskyを使えるのです。
公式アプリも使ってはいますが、Bluesky公式で未実装(2024年2月現在)であるキーワードミュート・非公開のリスト機能があるTOKIMEKI Bluesky、AndroidのみですがMastodon・Misskey・Blueskyを一括して利用できるZonePane(ぞーぺん)を愛用中です。
(これからだけど)分散型SNSなので、将来他のSNSと繋がる可能性もある?
Blueskyは「AT Protocol」という仕組みで他のSNSと繋がることを想定したSNSなのだそうです。
「Bluesky」という仕組みを色々なサーバーが使うのか、Blueskyとは別の名前や仕組みのSNSとBlueskyが繋がる(MastodonとMisskey間で接続することができるような)のか、正直よくわかっていないのですが、将来的にはBluesky公式的存在である「bsky.social」からAT Protocolに対応している別のSNSに引っ越してもbsky.socialのアカウントの投稿を見ることが出来るようになるのだと思われます。
「分散型SNS」というとMastodonやMisskeyなどが有名だと思うのですが、MastodonやMisskeyなど(+将来のThreads)が繋がっている「ActivityPub」とは別の仕組みとなっているので、必ずしも「分散型SNS」の仕組みを持ったSNS同士で繋がることができる訳ではありません。
もしAT ProtocolとActivityPubが繋がることが出来るようになったら、とても壮大な世界が出来そうですけどね(何もわかっていない人が適当に書いています)。
Blueskyの残念なところ
Blueskyのいいなと思うところを書きましたが、現状のBlueskyには残念な点があることを理解して使う必要があります。
残念ポイントについても説明しておきます。
TwitterにあってBlueskyにない機能が多々ある
何年もSNSのトップを走ってきたTwitter(X)と2023年にアプリが配信開始となったBlueskyで比較しても…という気もしないではないですが、Twitterに当たり前にあった機能がBlueskyになかったりします。
私の利用範囲で気付いたことを挙げておきます。
やっぱり気になるのは、ミュート関係の不十分さでしょうか。
投稿は読みたいけれどリポストが多すぎるとか、投稿の一部に合わないもの・苦手なものがあって、リポストだけ非表示にしたいとか特定のワードが含まれる投稿を見ないようにする…という使い方が出来ないので、フォローするかしないかの二択を迫られる場面が多々あります。
リポストの方は、リポスト・リプライを非表示にするフィードがあるのでなんとかやり過ごせているところはありますが、一括で非表示になってしまうので、個別に設定したいなという気持ちは正直あります。
そして、フォローされているアカウントをブロック出来るけど、ブロックを外してもフォローされている状態のままになっているので、フォローされている状態をなかったことにできないのもアカウント次第では面倒になるかもしれないなと思いました。
鍵アカウント&投稿を非公開にできない
Blueskyはいわゆる非公開アカウント(鍵アカウント)の設定ができません。
アカウントも投稿も、基本的にオープンになるものと考えてください。
メリットとして紹介したフィード機能ですが、逆にいえばフォローされているアカウントがいなくともフィードの条件を満たした場合には投稿がフィードに表示されるともいえます。
フォローを認証制にできない上、前の項目で説明した通りフォロワーをブロック以外の手段で投稿を見せなくする方法がないため、Blueskyにおいてはフォロワーを選んで投稿する使い方は向いていません。
限られたアカウントだけに投稿を見せたい場合、MastodonやMisskeyなら投稿ごとに公開範囲を指定できるので、目的によってSNSを使い分けることをおすすめしたいですね。
モデレーションリストは便利だがトラブルの予感も…
見たくないアカウントをリストにまとめておき、まとめてミュートやブロックすることができる「モデレーションリスト」というものがあります。
モデレーションリストは通常のリスト同様に公開されるため、他のアカウントが作成したモデレーションリストに含まれるアカウントをまとめてミュートしたりブロックすることが可能です。
手軽に見たくない投稿を視界から外すことができるため便利ではあるのですが、他の方の作ったリストを使用する場合は注意が必要かもしれません。
先日、いわゆるビジネス系・アフィリエイト系アカウントの一覧のように見せつつ、フォロワー数が多いだけで問題があるように見えない投稿しか確認できないアカウントや、なりすましではない公式アカウントを含めているモデレーションリストが拡散されていた…ということがありました。
個人の悪意でどのアカウントでもモデレーションリストに追加できてしまう上、確認しようと思えば自分がモデレーションリストに追加されているかもわかるため、Blueskyの利用者が増えるとトラブルの火種になってしまう気がしました。
他人のモデレーションリストを使う際は必ずアカウントの一覧をしっかり確認しておくこと、自分が作る場合には「私怨」によるモデレーションリストになっていないか充分に注意が必要だと思います。
荒削りな部分もあるけれど、Bluesky楽しいです
Blueskyはよく「あの頃のTwitter」を思い出させるSNSといわれていますが、正直どの頃のTwitterがあの頃なのかはわからないです(ひどい)。
ただ、私の場合は時系列で投稿が表示されて投稿の閲覧数を気にしなくて良くて、投稿を検索してもインプレッション数稼ぎの無意味な投稿が表示されていないだけでも充分快適だと思えるし、自分がTwitterにのめり込んでいた頃の仕様に近いのかな?という気持ちがあります。
人が増えればXになったTwitterと変わらないといわれるのを良く見かけますが、少なくともインプレッション数稼ぎの質の低い投稿を見なくていいだけでも充分違うかな?と思ったり。
さらにBluesky独自の機能であるフィード機能で自分の見たい投稿をさっと見ることが出来るため、フォローしているアカウントの多さに関係なく、自分の好きなものを眺めることができるのが楽しいです。
BlueskyはTwitterよりも人口が少ないといわれがちですが、Twitterより人口が少なくても自分の投稿が見られていたり、自分が見たい投稿を見ているという実感が強いのはBlueskyかな?という気が個人的にはするかも。
新興SNSで課題となりがちな公式アカウントの少なさ感は正直否めないものの、じわじわBlueskyで公式アカウントが作られてきているような印象がありますので、もしかしたらBlueskyである程度の情報収集ができる未来が来るのかもしれない?と、期待感を持って様子を見ているところです。
登録制に変わりどっと人が増えたBluesky。
いくらかの人はアカウントを作っただけだったり、楽しさを感じられないまま元のSNSに戻ってしまうのかもしれないけれど、少しでも多くの人がBlueskyならではの良さを楽しんでもらえたらいいなと思っています。
私もすでにどっぷり浸かっているMastodonやMisskeyと並行しつつにはなりますが、Blueskyの雰囲気を楽しんでいきたいなと思っています。
私のBlueskyアカウントはこちら↓
それでは、今回はこのへんで。
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