【Mastodon】アカウント引っ越しの手順とメリット・注意点について【Misskeyも少し説明】

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Mastodonは大規模から小規模までさまざまなサーバー(インスタンス)が存在しています。

はじめてMastodonでアカウントを作ったサーバーの空気が合わず、別のサーバーでアカウントを作ることもあったりするものです。

そんなMastodonアカウント、引っ越しすることができるのはご存じでしょうか?

Mastodonアカウントの引っ越し機能を使うことで、フォロワーを引き連れた状態で新しいアカウントでMastodonを再スタートすることができるようになるのです。

先日、実際にMastodonの引っ越し機能を使う機会がありましたので、今回は備忘録がてらMastodonの引っ越し手順や引っ越しのメリットと注意すべき点についてまとめておこうと思います。

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Mastodonにはアカウント引っ越し機能があります

Mastodonにはアカウントを引っ越しすることができる機能があります。

後述しますが、Misskeyにもアカウント引っ越し機能はあります。

何らかの事情で、すでに所持しているMastodonアカウントから別のMastodonアカウントに切り替えたいと思った時、ただ新しいアカウントを増やすだけでなくアカウントを移行した状態で使うことが出来る機能となります。

引っ越しには少し手間が発生するのですが、Mastodonのアカウント引っ越し機能を使うメリットについて説明します。

Mastodon・アカウント引っ越しのメリット

フォロワーを引き継ぐことができる ※引き継がず引っ越しすることも可能

アカウント引っ越しの一番のメリットが「フォロワー関係を引き継いで新アカウントに移行できるということ。

新しくアカウントを作った時、気付いてもらえたり個別に連絡したりしてフォロワー関係を続けることが出来る場合もありますが、フォロワーがある程度いたりする場合、なかなか全てのフォロワーと関係を続行させるのは難しいものですよね。

アカウント引っ越し機能をつかうことで、フォロワー状態を継続したまま新たなアカウントに移行することができるので、特にフォロワーの人数が多い場合には大きなメリットになります。

なお、フォロワーを引き継がない状態で引っ越しをすることも可能です。

プロフィール画面に引っ越し先のアカウントが表示されるので、今使ってるアカウントを明示できる

アカウント引っ越し済みのアカウントのプロフィール画面を確認すると、以下のような表示に変わります。

Mastodon・引っ越し済みアカウントのプロフィール画面

プロフィール画面がグレー表示に変わり、新しいアカウントに移行したことが伝わる見た目になっていますよね。

今はこのアカウントを使っているよ!というのがはっきり伝わりますので、特にメインアカウントを別のものに変える場合には便利だと思います。

アカウント削除ではないので、引っ越し後も引っ越し元アカウントの投稿は残された状態になる

アカウントを引っ越しし、プロフィール画面がグレー表示になっても、引っ越し元でのアカウントの投稿を見ることが出来ます。

引っ越しが終わってもアカウント削除扱いになるわけではないので、自分の記録が残り続けるのは良いのではないかな?という感じ。

アカウント引っ越しの注意すべき点

フォロー状態・ミュート・ブロックアカウントなどは手動でデータをエクスポート&インポートする必要がある

アカウント引っ越しで引き継げるのは、フォロワーのアカウント情報のみです。

自分が投稿を見たいフォローアカウントだったり、ミュート・ブロックしているアカウントの情報は手動でデータをエクスポートしておき、引っ越し先のアカウントに手動でインポートさせる必要があります。

引っ越し元アカウントの投稿は引っ越しできない

引っ越しが終わっても、引っ越し元アカウントの投稿を見ることが出来ると書きましたが、逆に言えばMastodonにおいては投稿の引っ越しが出来ないという意味でもあります。

Mastodonには投稿データを保存(エクスポート)する機能はありますが、保存した投稿データをMastodonにインポートする機能がないため、引っ越し先のアカウントに投稿を集約するような使い方はできません。

引っ越しすると、引っ越し元のアカウントに機能制限がかかる

引っ越し作業が完了すると、引っ越し元アカウントは最低限の設定メニューしか使えなくなります。

Mastodon・引越し済みアカウントの設定
引越し後の引っ越し元アカウントの設定画面。最低限のメニューしか存在しなくなった

投稿・アカウントデータのエクスポートやアカウント関係の設定のみ使える状態になるので、引っ越し元のアカウントとして最低限は使えるものの、投稿関係などほとんどの機能が使えなくなります
特に、投稿の削除や編集も出来なくなるため、引っ越しをする前に充分確認しておいた方が良いと思います。

「引っ越し=アカウントのデータをまるごと移行してくれるもの」と思っていると、ほとんどのデータが引っ越されてなくて??になりがちですので、Mastodonの引っ越しをしようと決めた際は、次の項目から説明するアカウント引っ越しの手順を見た上で作業を進めることを強くおすすめしておきます。

Mastodon・アカウント引っ越しの手順

ここからはMastodonのアカウント引っ越しの手順について説明していきます。

(前準備)引っ越し先のアカウントを作る

すでに引っ越し先のアカウントが稼働している場合は読み飛ばしてください。

アカウント引っ越しには引っ越し先のアカウントが必要なので、これから引っ越し先のアカウントを作る場合は、あらかじめアカウントを作っておきます。

引っ越し作業完了後を見越して、せっかくフォロワー状態が引き継がれてもこのアカウントは一体誰?と思われないようにプロフィールや固定投稿など、あらかじめ見た目を整えておきましょう。

引っ越し元アカウントのフォロー数(+ミュート・ブロック等)を必要に応じてエクスポート

引っ越し後に、プロフィールのフォロワー一覧から手動でフォローする場合、この項目はスキップしても大丈夫です。

Mastodonの設定メニュー「インポート・エクスポート」から、「データのエクスポート」を選び、必要な項目をダウンロードしておきます。

Mastodon・データのエクスポート
まずは「フォロー数」をエクスポートすることをおすすめします

フォローアカウントで引っ越し先アカウントではフォローしたくないアカウントがいる場合は、エクスポートをする前にフォロー解除しておくとフォロー通知が相手に伝わらないのであらかじめフォロー状態を確認したほうがいいかと。

なお、引っ越し後でも引っ越し元アカウントのデータをエクスポートすることは可能なので、間違えてミュートやブロックのデータをフォローの箇所にインポートしてしまうような事故を防ぐためにもここではフォローアカウントのみエクスポートしておき、ミュートやブロックは引越し完了後に順番に行った方がいいかもしれません。

問題のありそうな投稿が残っていないか確認する

引っ越しが完了すると引っ越し元アカウントの投稿の削除ができなくなってしまいます

念のため過去の投稿を確認しておき、これはちょっと…的な投稿があればあらかじめ削除しておいた方が良いかと思います。

ここまで来れば、大体引っ越しの準備は出来たかと思いますので、いざ引っ越し作業を開始します。

引っ越し先のアカウントで「アカウントエイリアスの作成」を行う

まずは、引っ越し先(新)のアカウントで「アカウントエイリアス」を作成します。

Mastodon設定「アカウント」の項目の下の方(上の方にはパスワード変更のメニューになっています)に「別のアカウントから引っ越す」という項目があるので「アカウントエイリアスを作成」と書かれているところをクリックします。

Mastodon・アカウント設定
設定「アカウント」の上の方の画面
Mastodon・アカウントエイリアスの作成画面
「別のアカウントから引っ越す」メニューからアカウントエイリアスを作成する

引っ越し元アカウント(旧)のユーザーIDを入力する画面に変わりますので、引っ越し元アカウントのユーザーIDを入力します。

ユーザーIDはプロフィール画面に表示されている「ユーザー名@ドメイン(今回の場合はyuu_green93@fedibird.com)」です

エイリアスが作成されると画面下に「引っ越し元のユーザーID」が表示され、引っ越しの待機状態になります。

Mastodon・アカウントエイリアス作成完了の画面
アカウントエイリアス作成完了の画面。エイリアスは削除することができる

なお、引っ越し前にエイリアスを削除することも可能なので、アカウントを間違えても消せば大丈夫。

引っ越し元のアカウントから、引っ越しを進める

アカウントエイリアスの準備が完了したら、いよいよ引っ越し本番です。

引っ越し元(旧)アカウントから、設定「アカウント」にある「別のアカウントに引っ越す」項目の「引っ越し先のユーザーID」と「現在のパスワード(=引っ越し元アカウントで使用しているパスワード)」を入力し「フォロワーを引き継ぐ」ボタンをクリックすれば引っ越し処理が開始されます。

Mastodon・別のアカウントに引っ越す画面

なお、フォロワーを引き継がずに引っ越ししたい場合「フォロワーを残したまま引っ越す」と書かれているリンクをクリックした先のメニューから↑と同様に入力するとフォロワーは引っ越し先に引き継がれずに引っ越しすることができます。

引っ越し元アカウントで設定などの機能が制限されるようになっていて、引っ越し先アカウントでフォロワーが引き継がれていれば(フォロワー引き継ぎで引っ越した場合)、引っ越しは完了です。

引っ越し先アカウントに、準備の段階でフォローアカウントのデータをエクスポートした場合は、インポートすることもお忘れなく

引っ越しは取り消しできる

引っ越しが完了していても、やっぱり引っ越し元のアカウントと紐付けしたくない…と思った場合、引っ越しを取り消すことができます

Mastodon・引っ越しの取り消し

ただし、一度引っ越し元アカウントから引き継いだフォロワーはそのまま残るので、完全に引っ越しを無かったことには出来ません

「引っ越し→引っ越し取り消し」を利用して、(引っ越し予定のない)新しく作ったMastodonアカウントに他のMastodonアカウントのフォロワーとつながりたい場合に強制フォローさせる使い方ができそうですが、多用するのは相手の迷惑になってしまうかもしれないので微妙かもしれません。

別のアカウントに引越し先を変える場合、30日後に再設定できる

Mastodon・29日後に引っ越し再度利用可能
1日経ったので表示が29日後に変わっています

引っ越し自体を無しにするのではなく、引っ越ししたままだけど、別のアカウントに引越し先を変更する場合は30日後に再設定できるようです。(画面の表示のみ確認しました)

この機能にお世話になるのはかなり限られた状況になりそうですが、一応こういう仕組みだよ…ということで触れておきます。

Mastodon→Misskey間の引っ越しも出来そう

ここまでMastodon間のアカウント引っ越しについて説明しましたが、2024年3月現在、Misskeyにもアカウントの引っ越し機能が存在しています。

Misskey・アカウントの移行(引っ越し)

Misskeyの場合は設定メニューに「アカウントの移行」という項目があり、表示はMastodonと異なっているものの、引っ越し先アカウントで「アカウントエイリアス」を作っておいて、引っ越し元アカウントで移行先アカウントのIDを入力すると引っ越し…という流れです。

Misskey・アカウントエイリアス作成画面

各設定メニューの場所や仕組みはMastodonと異なるものの、大まかな流れはMastodonの引っ越しとほとんど同じようです。

ちなみに、MastodonからMisskeyに引っ越しを検討する方もいると思うのですが、試しにMastodonからmisskey.cloudへ引っ越ししてみたところ、MastodonからMisskey.cloudへアカウントが引っ越しできているのを確認できました。

Mastodon・Misskeyへの引っ越しした状態
わかりづらいですが、MastodonアカウントがMisskeyに引っ越し設定されたのを確認できた画面です

なお、MisskeyからMastodonへのアカウント引っ越しは試せていないのですが、おそらく出来るのではないかな?という気がしますね。
※もしMisskeyからMastodonへは引っ越し出来ないよ!という方がいたら、教えていただけたら助かります…!

アカウント引っ越し機能、うまく使えば便利ですよ

ここまで、Mastodon(Misskey)のアカウント引っ越し機能について説明してきました。

今回もさっくり説明するつもりががっつり説明記事になってしまいました(汗)。

実は2023年始め頃に、一度Mastodonの引っ越し機能を使って別のサーバーに引っ越ししたことがあるのですが、意味が全くわかっておらずフォローも投稿も引っ越しできてない!?と大混乱していたことがありました。

今回あらためてMastodonの引っ越し機能を使ってみたのですが、ちゃんと手順を踏んでやれば便利な機能なんだな…と実感しつつ、やはり分かりづらさはあると思うので、自分なりに振り返っておこうと思って書いたのがこの記事です。

MastodonやMisskeyのいいところって、別のサーバーに移ったとしても同じアカウントの投稿を同じように見られることだと思っているので、うまく引っ越し機能を活用することでどんなサーバーにいても楽しめる余裕が持てる…かもしれません(弱気)。

引っ越し機能をうまく利用して、気の合うフォロワーと繋がったまま自分に合うサーバー(インスタンス)を探してみるのもFediverseの醍醐味かもね?

それでは、今回はこのへんで。

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