うたの☆プリンスさまっ♪・通称うたプリの初TVアニメシリーズが、2011年に放送された「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」でした。
原作であるゲーム版うたプリの人気が出始めた中でのアニメ化となった「マジLOVE1000%」ですが、
アニメ化をきっかけに知名度が上昇し、放送から10年近く経った現在においても熱心なファンが多数いるコンテンツとなっています。
私は初代ゲーム版のリメイク(うたの☆プリンスさまっ♪Repeat)で「うたプリ」の世界に足を踏み入れることになったのですが、うたプリというコンテンツが好きだと強く思えるようになったのは、マジLOVE1000%という作品があったからだと確信しています。
今回は、うたプリアニメ版第1作となる「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」について語っていきます。
ネタバレありなので、先の展開を一切知りたくない方はこの記事を見る前に、ぜひマジLOVE1000%を観てみて下さいね。
うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%とは
「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」は、2011年に放送された「うたプリ」のTVアニメシリーズ第1作です。
うたプリのTVアニメシリーズはその後続編も制作されており、マジLOVE1000%を含め計4作が制作されました。
- マジLOVE1000%
- マジLOVE2000%
- マジLOVEレボリューションズ
- マジLOVEレジェンドスター
更に、2019年には劇場版作品となる「マジLOVEキングダム」も公開されました。
マジLOVEキングダムは全編ライブとして構成された作品となっているため、ストーリーとしては特に展開があるわけではありません。
ゲーム版との違い
うたプリは、ゲームからスタートしたコンテンツです。
アニメ版となるマジLOVEシリーズの原作?と思うかもしれませんが、ゲーム版うたプリとアニメ版うたプリは登場人物や設定などはほぼ同じですが、展開が違っています。
まず、ゲーム版うたプリはアイドルを目指す(初代・初代リメイクのRepeat当時)キャラクターと作曲家の主人公(ヒロイン)の恋愛が目的の、いわゆる「乙女ゲーム」です。
一方、アニメ版うたプリではアイドル(志望)と作曲家という関係が変化することはありません。
やんわり(でもないかw)好意を匂わせることはありますが、あくまでもアイドルを目指したり活躍するキャラクター達を楽しむ作品です。
基本的にアイドル作品としてうたプリを楽しむのであればアニメ版を観ればOKということになるのですが、ゲーム版ではそれぞれのキャラクターの描写がより細かくなっていたり、中にはゲーム版だけの設定があるキャラもいます。
ちょっとストーリーのクセが強めですが、うたプリワールドにどっぷり浸かってみたい方は、ゲーム版もチェックしてみて下さいね。
少し本題からそれましたが、次の項目からはマジLOVE1000%の感想を書いていきますね。
マジLOVE1000%の感想
マジLOVE1000%の大まかな流れ
マジLOVE1000%は、早乙女学園に作曲家志望で入学した主人公(ヒロイン)の七海春歌と、アイドル志望で入学した6名(一十木音也・一ノ瀬トキヤ・四ノ宮那月・来栖翔・聖川真斗・神宮寺レン)を中心に展開するストーリーです。
本来は作曲家とアイドル1名のペアを組んで卒業時のオーディションでデビューを目指すという流れになる(※ゲーム版はこの方向で進んでいく)のですが、マジLOVE1000%では七海春歌は特定の相手ではなく6名と組んでデビューすることになるわけですね。
マジLOVE1000%の時点では、6名で「ST☆RISH」を結成することになり、愛島セシルは隠れキャラ的なポジションとして登場する形となっています。
愛島セシルを含め、各キャラごとに話が用意されていて、ソロ曲も披露されます。
2020年現在はシャニライでマジLOVE1000%曲をプレイする機会も多いのですが、何度聞いても好きな曲ばかりですね!
どう考えても目立つポジションの一ノ瀬トキヤがかっこいい
マジLOVE1000%では、早乙女学園の6名それぞれにストーリーが用意されていますが、抜きん出て扱いが良いのが一ノ瀬トキヤです。
早乙女学園に入学するものの、6名の中で唯一すでにデビューしていて芸能活動しているのがトキヤでして。
デビュー済みといっても、所属している事務所は早乙女学園でデビューを目指すシャイニング事務所とは別の事務所で、「HAYATO」という芸名で活動している状態なんですね。
トキヤが求める活動の方向性とHAYATOの活動の方向性に大きな相違があることから、トキヤは所属事務所に内緒で早乙女学園で入学している…という、現実世界で考えたらとんでもないことをやってしまっているのです。
早乙女学園では自分がHAYATOということを隠しているうえに、自分の意見をなかなか表に出さないクールなトキヤですが、話が進んでいくと、歌が純粋に大好きで熱いハートの持ち主(なんかうさんくさい?w)であることが明らかになっていきます。
さらに、主人公(ヒロイン?)の七海春歌は、HAYATOの歌(CDは一ノ瀬トキヤ名義で出ていますが)である「七色のコンパス」に感銘を受けており、HAYATOが大好きという設定です。
話が進むと、一ノ瀬トキヤ=HAYATOということに気が付いてしまうのですが、なにかと一ノ瀬トキヤを心配して動いていて、これがゲーム版なら確実に一ノ瀬トキヤルートだよなぁ?と思っていました。
ただ、春歌じゃなくても、悩みながら自分の目指す方向に進もうとするトキヤは素敵なキャラクターに描かれていて、トキヤかっこいい!って思えるのではないかと。
一ノ瀬トキヤの魅力が全面に感じられるので、トキヤが好きなら絶対に観るべきです。
ST☆RISHとなる6名の個性が弾けて楽しい
一ノ瀬トキヤのことばかり語っておりますが、ST☆RISHとなる他の5名も、それぞれ担当回が用意されているので、しっかり各キャラクターの魅力が伝わってきます。
とにかく明るくて、フレッシュ感が強い一十木音也。
スランプに陥る七海春歌を見守る、おとなしいけど優しい聖川真斗。
ほんわかした普段のキャラとは別人(砂月)のパフォーマンスがインパクト大な四ノ宮那月。
不真面目に見せるけど、心の中は熱い神宮寺レン。
身体は小さくても男気あふれてカッコいい来栖翔。
担当回で各キャラの歌が披露されることもあり、トキヤ含めて6名の魅力が弾けていて観ていて楽しいです。
早乙女学園では能力別?で分けられたAクラス・Sクラスに分かれてレッスンするキャラ達ですが、みんな即戦力で活躍出来るレベルじゃない?と思いながら観てましたw
個性バラバラの6名を一緒に歌わせる面白さ
アニメ版うたプリの一番の特徴が、ゲーム版では基本ソロ活動をしているアイドル達がグループとして活動していく…ということに尽きると思います。
TVアニメシリーズ4作+劇場版と、スマホゲームであるシャニライ(うたプリ・シャイニングライブ)が出ている現状ではグループ単位で活動…という世界線は、いたって普通の状態と受け止められていることでしょう。
しかし、私はマジLOVE1000%を観る前にゲーム版(うたプリRepeat)をプレイしていたため、早乙女学園のアイドル志望の彼らは、あくまでも「作曲家の主人公と恋に落ちる恋愛対象」だったわけです。
単独でアイドルを目指していた彼らがグループを組み、更に一緒にパフォーマンスする…という状況は少なくともゲーム版をプレイしていた時には想像もしませんでした。
ただ、1話の冒頭で流れる「マジLOVE1000%」を観て、ST☆RISHというグループになった彼らのパフォーマンスは新鮮で、こういう展開で来るんだ!と面白く感じたことを強く覚えています。
ストーリー面でも、七海春歌とペアを組みたかったのに、まさかの6名ひとくくりでの活動という…各メンバーそれぞれ絶対に不本意なスタートだったと思うんです。
それでも、少しずつバラバラなメンバー達が一つのグループとしてまとまっていく過程が楽しかったです。
ST☆RISHの「船出」を知るならマジLOVE1000%を見るべき!
この記事を書くにあたり、あらためてマジLOVE1000%を視聴したのですが、ST☆RISHというグループを柱として展開していくアニメ版うたプリの原点的な作品だな…という思いを強く持ちました。
続編となる「マジLOVE2000%」では愛島セシルのST☆RISH加入、QUARTET NIGHT・HE★VENS(3人版)登場と、追加要素が次々登場する展開が待ち受けるわけですが、だからこそマジLOVE1000%のシンプルな良さというものがあるように思ったりもするわけでして。
劇場版マジLOVEキングダムが公開後となった現在は、劇場版からうたプリという世界を知った…ということもあるのではないかと感じています。
そしてスマホゲーム・シャニライをプレイしているけど、キャラのことはよくわからない…というプレイヤーさんもいることでしょう。
ゲーム版うたプリもありますが、まずはマジLOVE1000%を観てST☆RISHというグループの「船出」を知ってもらいたいと、一うたプリ好きとして強く思います。
2011年のアニメなので、正直絵の古さは否めないところがありますが、それでもキャラクターと歌の魅力は衰えてはいないはず。
昔観た…というあなたも、もう一度マジLOVE1000%を楽しんでみては?
マジLOVE2000%も現在進行系で視聴中なので、感想をおいおいアップしますね。
それでは、今回はこのへんで。
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