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【NHK朝ドラ】隠れた名作?「ちりとてちん」の面白いところを挙げてみた

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【NHK朝ドラ】 隠れた名作? 「ちりとてちん」の 面白いところを挙げてみた

今回は、2007年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「ちりとてちん」について語ってみたいと思います。

はっきり申し上げると、私は朝ドラは毎朝欠かさず観る!というタイプの人間ではなく、面白いと感じた作品をしっかり観る程度の楽しみ方をしています。

そんな朝ドラマニアとは全く言えない私が一番好きな朝ドラが、このちりとてちんです。

ちりとてちんは平均視聴率15.9%と、2020年7月現在での朝ドラ全作品の中での視聴率がワースト4位と、視聴率としては良かったと決していえない状況でした。

ドラマ | NHK朝の連続テレビ小説 | 過去の視聴率 | 週間高世帯視聴率番組

その一方で、NHKが2019年に行った朝ドラの思い出の名シーンランキングでは、放送から12年が経過しているにも関わらずちりとてちんの場面が1位を獲得していることからも、熱心なファンが多数いる作品であることがわかります。

思い出の名シーン ランキング | 朝ドラ100 | NHK放送史 | NHKアーカイブス

私がちりとてちんを初めて観たのは、2013年に再放送された時でした。

この時から7年が経った現在も、時々ちりとてちんが恋しくなり、再放送のDVDやNHKオンデマンド(U-NEXT)でちりとてちんを観るのですが、何度観ても面白いのです。

ちりとてちんの面白いと思えるポイントはたくさんあるのですが、その中から特に個人的に面白かったと思えたところを、ピンポイントではありますが紹介していこうと思います。

この記事内ではあらすじをがっつり説明するわけではありませんが、多分にネタバレを含みますので、今後ちりとてちんを何も知らない状態で観たいと考えていらっしゃる方はお引き返し下さいね。

それでは、本題に入ります。

NHK朝ドラ・ちりとてちんとは

www2.nhk.or.jp

ちりとてちんは、2007年~2008年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説です。

詳しく知りたい方は↑のNHK放送史のリンクを見ていただくとして。

簡単にあらすじを説明すると、小学生の時に福井県小浜市に引っ越してきた主人公・和田喜代美(わだ きよみ)が、同じ読みの名前の優等生であり人気者の同級生・和田清海への劣等感を克服すべく、高校卒業を機に大阪へ単身乗り込みます。

偶然かつ運命的に、事情があり休業状態となってしまっている落語家・徒然亭草若(つれづれてい そうじゃく)邸に住み着くことになったことをきっかけに、喜代美も落語家の道を歩み始める…というのが大きな流れです。

151話のあらすじを数行でまとめるのは無理があるので、気になる人は実際に観て下さい!という感じですねw

喜代美の実家の舞台となる福井県小浜市は若狭塗箸(わかさぬりばし)が有名なところです。

若狭・小浜 お箸のふるさと館ホームページへようこそ

ちりとてちんでも喜代美の祖父・父親が塗箸職人という設定で、この塗箸の存在がドラマの中で大きな役割を果たしています

私は小浜市がお箸で有名ということはちりとてちんを観るまで知らなかったのですが、埼玉県でお箸を買おうとした時、このお箸が小浜市で作られたものだった…という経験がありますので、想像している以上に小浜市産のお箸のシェアは高そうです。

ざっくりですがあらすじを紹介したところで、次の項目からは私がちりとてちんで面白いと感じたポイントをご紹介していきます。

ちりとてちんが面白かったポイントを挙げてみる

正直、面白いポイントは無数にあるような状態なので、本当は全て挙げていきたいところなのですが、今回はこれ!というものを絞りこんだ上で紹介します。

喜代美の後ろ向き加減が面白い

ちりとてちんの最大の魅力といっても間違いないであろうポイントが「主人公・喜代美の後ろ向き加減」だと思っています。

後ろ向きというと無口で引っ込み思案…という印象が強いのですが、喜代美の場合は一つの出来事をネガティブに捉えがちではあるけれど、思ったことは本心でもそうなくても相手に結構言ってしまうタイプです。

時折、この後ろ向き加減が増長して空想してしまう(寸劇のシーンになる)こともあるのですが、本人は一生懸命悩んでるけど、ドラマを観ている側から見たら面白いのです。

喜代美は成長しても後ろ向きさを発揮する場面が多々あるのですが、ナレーションを担当している上沼恵美子さんが喜代美のその後…という設定で、過去の自分を振り返ったり、時には突っ込んだりもします。
未来の喜代美のあっけらかんさを、救いに感じられることも多々ありました。

喜代美の不器用さ&少しずつ成長する姿が面白い

見出しの通りですが、喜代美はとっても不器用な子です。

高校の文化祭のステージで三味線を披露しようと練習するけど、初歩的な段階でつまづき投げ出してしまうし、落語家としての初めての寄席も盛大にやらかしてしまいます。

すぐにくじけるし、失敗した時あたってしまうこともある。
私もあまり根性がある方ではないので、他人事とは思えないような人間味あふれたヒロインです。

そんな喜代美ですが、少しずつ、ゆっくりではあるのですが着実に成長していきます

高校の時に投げ出してしまった三味線も、落語のお囃子の経験を積むことで、数年後には絵に描いたような上達ぶりを見せてくれます。
落語も、初舞台の失敗をバネに、その後の寄席では安定感すら感じさせてくれるのです。

不器用な子だからこそ、成長していく姿にこちらまで嬉しくなりました

清海(A子)との立場逆転・そして逆転だけで終わらせないのが面白い

喜代美が落語家として、そして人間として成長していくにあたり、重要な存在となったのが同じ名前(読み方)の同級生・和田清海の存在でした。

なんでもできる優等生でクラスの人気者というポジションだった清海に対し、劣等感を感じてしまった喜代美は、小学校のクラスメートが名前ではなく「A子・B子」と二人にあだ名を付けようと提案した際に、身を引いて自ら「B子」を選択してしまいます。

自分で「B子」を選んでしまったばかりに、喜代美は「自分は清海の脇役だ」という思いを強く持ち続けるようになり、悩まされます。

悩み続けた結果、喜代美は高校卒業を機に大阪に単身乗り込む決断をすることになり、落語家として成功していくのです。

一方の清海(A子)は、高校までは優等生の人気者というポジションは揺るがず、大阪の大学に進学するとキャスターとしての仕事もこなすようになり順風満帆。

しかし、より大きな仕事を求めて東京へ行くとうまく行かなくなってしまい挫折(この件はドラマで詳細に語られません)。
親の病気や実家の跡継ぎ問題もあり、本意ではないまま小浜に戻ることになります。

あれだけキラキラ輝く存在だった清海と、清海の影でコンプレックスを感じてしまう喜代美の立場。話が進むと立場が逆転していくのです。

ただ、ちりとてちんの面白さは逆転して良かった!だけで終わらせないところだと思っています。
序盤では清海の立場を羨ましがったり、疎ましく感じる喜代美の視点が中心になりますが、話が終盤に向かうと清海から見た喜代美の存在がどういうものだったのか、喜代美が知るところとなるのです。

清海は清海として、悩んだりしながら自分の人生を歩んでいるだけで、決して喜代美の邪魔をしようとしていた訳ではなくて。
喜代美だって別に清海を恨んだり嫌ったりしている訳でもない。

ただ、清海の進んだ道が、喜代美にとっては厄介な目の上のたんこぶ状態になってしまっただけなんですよね。

悪意を持たれているわけじゃないのはわかっているのに、その人の態度や行動でコンプレックスを刺激されてしまう相手がいる…そんな経験をしたこと、ありませんか?

「嫌い」の一言で済むわけではない、微妙な人間関係をうまく表現していると思いました。

登場人物の対比が面白い

主人公が喜代美ということで、喜代美と清海(B子・A子)の対比が中心に描かれていますが、ちりとてちんでは、この二人以外の関係の対比も色々と描かれています

思いつくところだと、喜代美の父・正典と清海の父・秀臣、草々と小草若、正典と弟・小次郎、喜代美と弟・正平などなど…
話が進むごとにさまざまな人間模様が明らかになっていきます

どうしても主人公である喜代美の視点で観ることが多くなるのですが、この人物はあの時にこんなことを考えていたんだ…と話数が進んでいっても新たな発見ができることが楽しかったです。

2周目~の視聴でも変わらず面白い

上の項目で挙げたとおり、話が進むことで判明する事実がたくさん出てくるちりとてちん。

2周目以降の視聴では、さまざまな登場人物の思っていたことや考えていたことが把握できている状態で観ることができます。

だからこそ、最初に観た時には思いもよらなかった視点から観ることができるようになるのです。

例えば、喜代美の母・糸子は五木ひろしの「ふるさと」が大好きで劇中に高い頻度で登場するのですが、糸子がふるさとが好きな理由がわかると、第一話の冒頭でふるさとを歌っている糸子の姿に胸が熱くなれること間違いなしです。

若狭塗箸のように、ちりとてちんというお話にも「塗り重ねる」ことの良さを感じられる気がしています

私のちりとてちんの面白いと思ったポイントは以上です。

視聴率は面白さに比例するわけではない

ここまで、NHK朝ドラ「ちりとてちん」の面白いと感じたところを紹介してきました。

喜代美について紹介する部分が中心となりましたが、今回紹介したところ以外でも、徒然亭一門の関係性だとか、登場人物が落語をベースに構成されている緻密さだとか、落語を小芝居で再現してくれるのでわかりやすくなっているところとか、他にも面白いところはいっぱいあります。

五木ひろしが五木ひろし役で出演というのも忘れてはいけないポイントでしょうかw

ただ、視聴率があまりふるわなかったことで「本当に面白かったら視聴率はもっと高いのでは?」と思う方もいることでしょう

実際にちりとてちんを観ていて、視聴率が高くなかったことに理由はあるような気がしていまして。

まずは、喜代美の後ろ向きだし不器用すぎる、しかも誰かを攻撃してしまうという姿勢は、継続して観ることで成長する姿を見られるとはいえ、見ていられない…と感じた人も一定数いただろうということ。

更に、脚本・設定が緻密に完成されているゆえに、しっかり視聴することを求められるため、家事の片手間に観る人も多いであろう「朝ドラ」という枠には少しハマっていなかったのかも…と思いました。

DVDの売上は良かったとのことなので、自分が観たいと思う時間にじっくり観る…というスタイルが合っていたのだと思います。

それなら、ちりとてちんが朝ドラじゃなければ良かったのか?と言われると、朝ドラだったからこそ「ちりとてちん」は面白かったのは間違いないのですけどね。

ドラマを観ようとする時、視聴率の良し悪しを気にしてしまいがちなところが私にはあったのですが、視聴率の高さはドラマの面白さだけで決まるのではないということを、ちりとてちんが教えてくれたと思っています。

なかなか再放送の機会もなく、レンタル店でDVDがラインナップにない場合も多いちりとてちん。

NHKオンデマンドでも配信されていますので(2020年8月31日まで?)、この記事を見て「ちりとてちん」という作品に興味を持って下さった方、不器用な喜代美の成長していく物語を見届けてみてはいかがでしょうか?

www.nhk-ondemand.jp

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midori-biyori.com

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それでは、今回はこのへんで。