うちの中3の娘は、塾に行かずに高校受験を目指すという、人によっては無謀な挑戦と思われるであろうことにチャレンジしています。
この記事にもありますが、残念ながら現時点では
「塾に行っていないけど偏差値が○○になりました!!」
なんて華々しい成績を残すことが出来ておらず、どちらかといえば停滞期のような結果が続いていて。自宅学習派の方にポジティブな情報を提供していない、現実感あふれた途中経過となっています。
そんな現況ではありますが、娘が自宅学習のみで勉強する習慣がついたのは、間違いなく「進研ゼミ」の存在が大きかったです。
順調に進研ゼミをやるタイプではなかったので、何度も何度も、もう辞めた方がいいんじゃないか…というところまで行きながらも、なんとか高校受験を控えた現在まで続けられています。
今回はそんな進研ゼミについて、うちの娘の経緯と、高校受験対策として進研ゼミが良かったと思うところを挙げていきたいと思います。
娘の進研ゼミ歴
始めたのは小学2年
娘が進研ゼミを始めたのは、小学2年生からでした。
当時は一切習い事に行かせておらず通信教育もやらせていなかったので、何かやらせたいと考えていた状態でした。
そんな中、クラスのお友達で進研ゼミを始めている子がかなり多かったうえに、進研ゼミからのダイレクトメールも自宅によく届いていたので、興味津々な娘が案の定
「わたしも進研ゼミやりたい!」と言い出しまして。
近所に公文式の教室があったので、この公文式に通わせるか進研ゼミを受講するか悩みましたが、本人の意志を重視した結果、進研ゼミを受講することになりました。
ちなみに中学3年の現在まで、紙のテキストのみのタイプを利用しています。タブレットを使用して学習するタイプ(ハイブリッドスタイル)のものもありますが、利用したことはありません。
無我夢中で取り組む小学2~3年
進研ゼミを始めると、やはりこれまでのドリルだけの勉強とは違って新鮮だったんだと思いますが、小学3年の頃まではいきいきと取り組んでいました。
特に、赤ペン先生を提出すると貰えるシールを集めてプレゼントが貰える努力賞の存在は大きく、カタログで欲しいものを考えては、シール集めを頑張っていました。
実は私も小学生の頃は進研ゼミをやっていた期間があって、同じく努力賞のシール集めを頑張っていた記憶がありましたので、娘を見ながら懐かしく思っていました。
もちろん努力賞だけではなく、テキストも一生懸命やっていました。
手を抜き出す小学4~6年。なのになぜか成績が上がり始める
小学4年に上がった頃から、油断するとテキストを確認するとやらないページがあったり、進研ゼミをやっているように見せかけてサボっている日が出てくるようになりました。
まだ努力賞のプレゼントの興味はあったようで、赤ペン先生は比較的しっかり出していた記憶はありますが、努力賞のシールに関係無いところは手を抜くことを覚え始めたんでしょうね。
テキストの手抜きがばれ、怒られ、謝るけど、しばらく経ったらまたテキストの手抜きが発覚して怒られる…という事が数ヶ月周期で起きていました。
今考えると、もうこの時点で進研ゼミを退会していてもおかしくはなかったのですが、娘としては進研ゼミの勉強が授業に役立つということは理解していたので、怒られても「絶対に辞めない!」と、退会は全力で拒否していました。
それなら怒られた時から、ちゃんとやってくれたら良かったんですけどね…なかなかうまく行かないものです。
進研ゼミだけの観点でいうと、やる気があるのかないのかがよくわからない状態でしたが、この頃から学校の成績が良くなってきて、「まあまあ勉強のできる子」という位置付けになったような雰囲気を感じることが増えました。
高学年になり、自発的に勉強を始める事が増えていたので、そこが結果に出始めたのかな?という感じですね。
相変わらず油断すると危険だけど、自宅学習の習慣はついた中学1~2年
中学生になると、自発的に勉強する習慣がしっかり身についたようで、特にテスト前になると自分で勉強の計画を立て、積極的に勉強するようになりました。
進研ゼミのテキストは、相変わらずちゃんとやってる…と油断していると、出来ていないままのページがぼろぼろあったりして、相変わらずの状態ではありました。
そのため、これはどこかで進研ゼミを退会して塾に入れるべきだろうな…と考えていました。
ただ、娘は塾には絶対に行きたくない!という気持ちが強い上に、進研ゼミの定期テスト対策のテキスト効果なのか、学校のテストでもそこそこ良い成績を出せていたので、決定的に退会させるような状況にはなりませんでした。
受験対策でも進研ゼミを利用することに決めた中3
小4あたりから、定期的に進研ゼミを辞める辞めない…を繰り返してきましたが、塾に入れるラストチャンスは中3に上がった時だろうと考えていました。
中3途中から塾に入る事ができても、そこから塾のペースで勉強するのは苦労するのではないかと思ったからです。
なので、中2が終わる頃に話し合い、本当にこのまま自宅学習だけで高校受験に挑戦することにしていいのか最終確認した結果、自宅学習のみで中3、そして高校受験に挑戦することに決めました。
高校受験目的の通信教育は進研ゼミ以外のサービスもありましたが、進研ゼミを中心に、不安なところは市販のドリル等で補っていく方針となりました。
このような流れで中3の現在も進研ゼミを続けています。
次の項目からは、進研ゼミでの高校受験対策について書いていきます。
進研ゼミの高校受験対策
私も娘が中学生になった時に聞いたことがありますが、
「進研ゼミは普段の授業や定期テスト対策は良いけど、高校受験対策は不安」
という意見が根強くあります。
進研ゼミもおそらくその意見を理解した上で、色々と頑張っていると受講生の母親の立場からは感じています。
2019年現在の進研ゼミ中学講座の高校受験対策で、良かったと思ったことをあげてみます。
定期テスト対策が良い
噂通りだし、受験対策…?と思われるかもしれませんが。
定期テストで良い点を取ることは内申点対策としても大事なことですし、中1・中2のテストがしっかり出来ていれば、中3になって復習にかかる時間を減らすことも出来るはずです。
娘がここまで進研ゼミを続けてこられた理由の一つが、間違いなくこの定期テスト対策テキストの存在でした。
定期テスト予想問題と、定期テスト暗記BOOKがあり、予想問題でじっくり勉強し、スキマ時間に暗記BOOKを見ていることが多かったです。
娘によると、定期テストの予想問題の精度は高いそうです。学校による違いは大きいと思いますので、あくまで一個人の感想ですが。
高校受験対策の模擬テストが有る
中3になると、これまでの赤ペン先生とはスタンスが変わってきて、提出物が模試中心になります。
年3回の合格判定模試では、進研ゼミ偏差値が出て、合格の可能性もわかるようになっています。ただ、全県的な模試(埼玉だど北辰テスト)の偏差値とはかなり数値が違っているため、進研ゼミの模試を受ければ他の模試は必要ない…という事は全くありません。
自宅でやるものなので、会場でやるタイプの模試に比べると「入試の予行演習」としてはあまり役立たないです。
ただ、全県的模試以外にも合格判定の目安を知ることができるので、自宅学習派としては貴重な情報となります。
ちなみに、自宅学習では対策の難しい、記述対策や面接・小論文の提出物もあるので、そこはかなり有り難いですね。
入試対策テキストは3段階のレベル別になっている
通常のテキストとは別に、入試対策のテキストが毎月届きます(中3)。この入試対策テキストは、3段階のレベル別になっていて、選択したレベルのもの1つが届く仕組みです。
「受験総合コース」「難関挑戦コース」「最難関挑戦コース」の3つになります。途中でコースを変更することも可能です。
娘は夏休み頃からレベルが少し上の高校を志望するようになったので、9月から受験総合コースから難関挑戦コースに変更したのですが、手続きはネットで簡単にできました。
受験説明会がある時も
娘の学年向けに最後に開催されたのは中3の春だったのですが、進研ゼミ主催の高校受験の説明会が行われる事があります。参加は無料です。
中2の秋に、公立高校入試説明会に参加しましたが、まだよくわかっていなかった公立高校の特色や、中2の娘にもわかりやすく入試問題の解き方のポイントを説明してもらう事が出来て、自宅で勉強しているだけではわからなかった情報を沢山入手する、とても貴重な経験となりました。
ロビーの一角で進研ゼミのブースがありましたが、オプション講座等の勧誘などはなかったです。
人気があるのか、割とすぐ定員になってしまうので、気になるものは早めに申し込むことをおすすめします。
保護者向けの受験対策の冊子がある
説明会だけではなく、進研ゼミのテキストと共に、保護者向けの受験対策の冊子も届きます。
高校受験の流れや、高校見学のポイント等、時期に合ったタイミングで具体的な説明があり、とてもわかりやすかったです。
先輩受講生の保護者の体験談も載っているので、実感をもって情報を仕入れる事が出来たのは大きいです。
更に、一部の高校かつ各高校で3名前後ではありますが(埼玉県の場合)、今年度に合格した進研ゼミ中学講座の先輩受講生の、中学3年間の内申点と入試の点数(自己採点?)の一覧が載っていました。
偏差値ではなく、実際の内申点や入試の過去問の点数と比較して、志望校合格に近いのか、そしてどの高校が現在のレベルに近いのかが判断出来るので、とても有り難い情報でした。
受講生の保護者限定の個別相談ダイヤルがある
私はこの個別相談ダイヤルは利用したことは無いのですが、進研ゼミ中学講座の会員の保護者限定のサービスです。サイトを確認すると、ログインしないと電話出来ない仕組みでした。
子供が塾に行っていないことでの親の一番の不安は「受験に関する情報が入ってこないし、悩んでも相談できる場所がない(しづらい)」という事だと思います。
中学校でもそれなりに受験に対するフォローはされているとは思いますが、やはりなかなか個別にじっくり相談できる環境はなかなか無いのが実際のところです。
そんな中、相談できるところがあるというのは、やっぱり精神的に落ち着きます。
私も、家族だけでは受験に対する悩みを解決出来ないような状況になったら、この相談ダイヤルを利用しようと思っています。
トップ校受験対策にエベレス(別料金)というサービスもある
EVERES エベレス|進研ゼミ『中学講座』|ベネッセコーポレーション
進研ゼミの料金とは別に料金(月計8回授業・10,267円(税込)※2019年10月現在)が必要となりますが、エベレス(EVERES)という難関校…というよりトップ校受験対策のサービスがあります。
このエベレスは、パソコンか進研ゼミ講座用のタブレット、またはiPadのいずれかを利用して、インターネットでチャットを利用したリアルタイム授業のサービスとなります。
中1の頃、もし難関校を目指すことになったらエベレスを利用するかも…と思っていたので、夏休みにエベレスの体験授業を利用したのですが。
進研ゼミのタブレットもiPadも持っておらず、消去法でパソコンから利用させたのですが、タイピングがどうこうというよりもキーボードの文字の位置すらわかっていなかった娘は、チャットの文章も解答の入力も制限時間内に間に合わず、半泣きになってしまい大失敗でした。
今ならiPadがあるので、ここまで悲惨な事にはならないとは思いますが、ある程度文字入力が早く出来ないと、ただでさえ難しい授業に付いていくのは難しいかもな…と思いました。
ただ、その点さえクリア出来るなら、週2回自分で選んだ時間の授業を受ける事が出来るため、だらだらしがちな自宅学習にメリハリが付くのではないかなと思います。
最後の2つの項目は、利用していないものではありましたが、進研ゼミの高校受験対策は案外充実している事が伝わればと思います。
進研ゼミ中学講座の受講料(2019年度)
高校や大学への進学を控える中、気になるのは費用面ですよね。
進研ゼミ中学講座の受講料は中1・中2・中3それぞれ金額が異なります。下の表に金額をまとめました。※表記の金額は2019年度のもので、全て税込(10%)です。
毎月払いの金額 | 6ヶ月分一括払いの金額 | 12ヶ月分一括払いの金額 | |
中1 | 6,980円 | 39,240円(一月あたり6,540円) | 73,060円(一月あたり5,980円) |
中2 | 7,190円 | 43,640円(6,780円) | 81,120円(6,110円) |
中3 | 7,980円 | 45,120円(7,520円) | 82,680円(6,890円) |
表を見ていただければ分かりますが、学年が上がるにつれて受講料が高くなります。
12ヶ月分を一括で払うと、毎月払いに比べて一月あたりの費用が1,000円ほど安くなるため、可能であれば12ヶ月分をまとめて払う方が圧倒的にお得です。もし、途中で退会することになったとしても、受講しなかった月の費用は返金されるため、安心です。
塾に通わせた場合の費用は、集団塾か個別かでも変わりますが、中3の場合は月2~3万円が相場とのことなので、進研ゼミを塾の代用とした場合は出費をかなり抑える事ができます。
プラスαは必要かもしれないけど、進研ゼミは自宅学習派の心強い味方
進研ゼミの高校受験対策は充実している…とは書いたものの、現実問題としては進研ゼミの教材のみで高校受験に臨むのか…と言われると、イエスとは言い切れません。
北辰テストや私立高校の過去問という現実的に必要なものもありますし、苦手な科目や、応用問題対策のドリルも娘には必要だったからです。
更に、難しい問題で考え込んでしまう事も増えたため、映像での説明なら理解出来そうという娘の話から、8月末からはスタディサプリも利用するようになりました。
スタディサプリは、毎月980円(※2020年2月~1,980円(税抜)に変更)という手頃な金額で、気軽に利用できたことが大きなメリットでした。
このように、最近は教材の大渋滞状態という笑うに笑えない状態になりつつあります。
それでも自宅学習の基幹になっているのが進研ゼミという状態は変わっていません。
正直、高校に上がってからは進研ゼミの受講を続けるか迷っている状態ではありますが、中3の3月まではしっかり進研ゼミの教材で勉強してもらいます。決定事項ですw
改めてここまで書いた記事を読むと、びっくりするくらい娘の進研ゼミに対する頑張りが伝わっていないのですが、現在は毎日黙々と進研ゼミの教材をこなしています。
まあ、これも進研ゼミを約7年続けている1人の子供の、リアルだと思ってもらえれば幸いです。
それでは、今回はこのへんで。
コメント