先日、てがろぐをミニブログとして始めた記事をアップしました。
私がてがろぐを始めてみよう!と思ったときに感じたのが、てがろぐの始め方についてわかりやすく書いてる記事の少なさでした。
公式サイトに詳しい手順が書かれているとはいえ、すでに個人サイトを運用していて知識があればすぐわかることでも、知識のない場合には言葉の意味がわからないと本当に簡単に始められるのか不安になりますよね。
私は、WordPressを立ち上げたことはあるのですが、数年前にちょこっといじったレベルではもはや知識ゼロに近い状態。
実際挑戦してみると、思ったよりあっさりてがろぐを立ち上げられたのですが、それでも始めるまでは心配しかありませんでした。
サーバーによって手順に違いはあると思いますが、今回はスターサーバー&スタードメインを使用している私が、てがろぐを始めたときの流れについて振り返ってみました。
本題の前に・てがろぐ公式の解説を必ず見ること
おそらくこの記事より先にてがろぐ公式サイトをご覧頂いていると思いますが、てがろぐ公式サイトにはサーバーごとのてがろぐ設置手順が掲載されていますし、エラーが発生した時の対処法についても書かれています。
この記事は、あくまでもこんな流れでてがろぐを設置できるんだな…くらいの補完的なものとして見ていただければ幸いです。
てがろぐを設置する手順
てがろぐを始めるために必要なもの
てがろぐは、SNSや無料ブログサービスのようにアカウントを開設して始めるものではなく、サーバーにてがろぐをアップロードする必要があります。
てがろぐ自体はてがろぐ公式サイトからファイルをダウンロードすればいいのですが、あらかじめ準備が必要となるものがありますので説明しておきますね。
サーバー(レンタルサーバー契約)
てがろぐはサーバー内にプログラムを設置することで使えるようになる仕組みなので、サーバーは必要です。
私はもともとWordPressを使うためにスターサーバーで契約しているので、そのままスターサーバーをてがろぐでも使うことにしましたが、サーバーを使える環境のない場合は新たにレンタルサーバーなどのサーバーを契約する必要があります。
てがろぐはCGIという仕組みで動くので、CGI(Perl5)の動作に対応しているサーバーのプランであれば大丈夫です。
私はWordPressを利用するためライトプランを契約していますが、一番低価格のプランであるエコノミープラン(月額138円※2023年5月現在)でもてがろぐを設置するのは問題なさそう。
この記事ではスターサーバーを使用しててがろぐを設置していきますが、迷ったらてがろぐ公式サイトの設置記事で「2ステップ」で設置ができる記載のあるサーバーから選ぶか、同人・創作サイト専用になってしまいますがてがろぐインストール機能があるWitchServerが良さそうです。
ドメイン(オリジナルのURLにする場合)
ドメインとはURLにおける「https://◯◯◯.◯◯」の◯にあたる部分です。
スターサーバーの場合、オリジナルのサブドメインが使えるようになっていますので、ある程度自分好みのURLでてがろぐを使うことが可能です。
ドメインの契約まではちょっと…と思う場合はドメインの契約をしなくても、てがろぐは使えます。
ただし、サーバー独自のドメインを使った場合「サーバーを別のところに変えた場合に設定したURLが使えなくなってしまう」という大きな欠点があります。
将来サーバーを変えることがあってもてがろぐのURLを変えたくなかったり、てがろぐの他にWordPressなどのブログやサイトも作りたいと考えている場合にはドメインを契約しておいた方がいいかなと思います。
「.com」や「.net」などの種類によって、取得する時・更新(基本1年ごと)する時の料金が異なりますので、しばらく使い続ける予定のあるドメインを取得したい場合は更新時の料金まで確認してから取得するのを推奨します。
なお、私はスターサーバーと同じ系列になる「スタードメイン」でドメインを取得しています。
スタードメインだとスターサーバーでも簡単に設定ができるので、スターサーバーを使うのであればスタードメインを利用することをおすすめしておきたいですね。
更に、残念ながらてがろぐ用としては使えませんが、スタードメインの特典で無料サーバーが使えるようになるので、てがろぐをサブドメイン(https://diary.◯◯◯.◯◯のようなURLの形式)で使って、特典のサーバーをWordPressやサイトに使う…という方法もいけるかもしれません(未検証なので使えなかったらごめんなさい!)。
FTPソフト(サーバーによっては不要)
FTPソフトは、サーバーにファイルをアップロードする際に使うソフトです。
ただ、サーバーによっては「コントロールパネル」「ファイルマネージャー」といった名称のサイト上からファイルをアップロードできるところがあるため、フォルダ単位でのアップロードが可能であればFTPソフトのインストールは必要ありません。
スターサーバーの場合ファイルマネージャー機能はあるのですが、ファイル単位でしかアップロードができない状態となっており、フォルダごとアップロードが必要なてがろぐで使用するのは厳しく感じたため、FTPソフトを使っててがろぐを設置していきます。
この記事では「FileZilla」というソフトを使っていますが、無料でダウンロードできました。
てがろぐの設置に絶対必要なのはサーバー(の契約)、必要に応じてドメインやFTPソフトも…という感じですね。
用意が出来たら、早速てがろぐ設置の作業を進めていきましょう。
なお、サイトを「http://~」ではなく「https://~」から始めたい場合、事前にSSL追加の設定をしておくと後からURLを変更する必要がなくなり作業がスムーズになります。設定が完了するまで最大1時間程度かかるとのこと(スターサーバーの場合)なので、あらかじめ追加しておくといいかもしれません。
てがろぐをダウンロードする
てがろぐ設置のための準備が済んだら、早速てがろぐをダウンロードします。
てがろぐ公式サイトに、てがろぐのダウンロードページがありますが、「最小構成」「最大構成」の2種類あります。
最小構成と最大構成の違いはスキンという表示するためのテンプレートのようなものの種類の違いになりますが、特にこのスキンだけでやる!と決めていたり、自作やサイトなどで配布されているスキンを最初から使うと決めている場合でない限り、基本的に最大構成を選ぶといいと思います。
Chromeの場合、ファイルをクリックすれば自動的にダウンロードが始まりました。
ダウンロードしたてがろぐを全て展開する
ダウンロードされたてがろぐのフォルダは、「zip形式」というデータが圧縮された状態になっています。
圧縮されていない状態でサーバーにアップロードするので、てがろぐのファイルを全て展開します。
ダウンロードしたてがろぐのファイルを選択すると、画面上に「展開・圧縮フォルダー ツール」が表示されますので、右の方にある「すべて展開」を選んで展開後に表示する場所を選ぶと、圧縮が解除されたてがろぐのフォルダが表示されます。
てがろぐのセットアップ方法の記事を見ると、1行目のコードを書き換える必要があるパターンがあるようですが、スターサーバーは1行目を書き換える必要はなさそうなので、コードは一切編集せずアップロードの作業に入ります。
FTPソフトでアップロードする
FTPソフトを起動し、サーバーのFTPアカウント情報で入手済みの、ホスト・ユーザー名・パスワードを入力すると、サーバーに接続します。
今回はスターサーバー独自のサブドメインの場所にアップロードしていくので、サブドメインを開いたところにアップロードしていきます。
左側が自分のPCのファイル一覧、右側がサーバーに設置されているファイル一覧になりますので、PC側(左)から先ほど展開したてがろぐのフォルダを選択して右クリックすると「アップロード」が表示されるのでクリックします。
転送が成功すると、右側(サーバー側)にてがろぐのフォルダが表示されますので、サーバー内にてがろぐが置かれたということになります。
なお、このままだとURLが「https://◯◯◯.(今回はjp)/tegalog-full/tegalog.cgi」になってしまうので、アップロード前でも後でも構わないので右クリックで名前を変更(アップロード後は右側のサーバーに設置されたフォルダ名(ディレクトリといいます)を変更)しておきましょう。
自分さえわかればディレクトリ名が「tegalog」である必要はないので、お好きな名称にしてみてください。
パーミッションの数値を確認・編集する
アップロードしたてがろぐのフォルダを展開すると、スキンのフォルダ(skin-〇〇となっているもの)とてがろぐのファイルが表示されています。※READMEというファイルは削除しても大丈夫です
ファイルの上部「名前」「サイズ」「更新日時」などの表示の横にある「パーミッション」という項目を、一部変更する必要があります。
てがろぐ・スターサーバー設置手順に設定すべきパーミッションの数値が出ていますので、とりあえず「suEXEC」の列に記載されている数値に変更していきます。
FileZillaの場合、「tegalog…」表示のファイルが複数あってややこしいですが、ファイルの種類が「cgi」なら「tegalog.cgi」ということなので、ファイルの種類も確認しながら変更します。
必要なら設定しておくこと
ここまでの作業でてがろぐの設置は最低限終わっていますが、もし必要であれば設定しておいた方がいいことがあるので、希望する場合は終わらせておくといいと思います。
バックアップファイル(サブディレクトリ)を作る
てがろぐの設定メニューに「バックアップ」の項目があるのですが、自分でバックアップのフォルダ(ディレクトリ)を作らないとバックアップされません。
もし投稿をバックアップしておきたい場合、てがろぐのファイルやフォルダが並んでいる場所で右クリックして「ディレクトリの作成」を選択→新規ディレクトリのところに「backup」と入力→パーミッションの数値を所定の数値に変更…の流れでバックアップができるようになります。
URL最後の「/tegalog.cgi」を非表示にしたい場合は.htaccessファイルの設置もする
てがろぐページのデフォルトのURLだと最後に「/tegalog.cgi」が付いてしまい、少し長ったらしい感じになってしまうので、もし気になる場合は「.htaccess」ファイルを設置しておくと「/tegalog.cgi」を省略したURLでも接続できるようになります。
詳しくは、てがろぐのQ&Aページに解説がありますので、そちらをご覧ください。
アップロードが終わったら、てがろぐのURLで接続
てがろぐをアップロードしてパーミッションの設定も完了したら、いよいよ実際にてがろぐが見られるかチェックしてみましょう。
URLは「自分がアップロードしたドメイン/てがろぐのディレクトリ名(tegalogなど)/tegalog.cgi(.htaccessファイルを設定していれば省略可)」になりますので、ブラウザのURL欄から入力してチェックしてみて下さい。
てがろぐのページが表示されていたら設置は成功です。
そのままの状態ではパスワードが未設定になってしまっているので、設定画面からパスワードを設定しておくのを忘れないようにして下さい。
そして、もしエラーが出てしまいてがろぐのページが表示されない場合、URLが間違っていないか確認し、URLが正しいのにエラーが出る場合はてがろぐ公式サイトで原因を確認してみていただければと思います。
てがろぐ設置、やってみると難しくないですよ
ここまで、てがろぐを設置するまでの流れについて説明してきました。
私がスターサーバー+FileZilla使用という環境のため、お使いのサーバーによっては手順がかなり異なる面もあるとは思うのですが、大体こんな感じでてがろぐが始められるよ!という流れが伝われば幸いです。
サイトやWordPressなどの経験がなくても、てがろぐを始めることは本当に難しくないので、気になってみたらぜひ挑戦してみてくださいね。
それでは、今回はこのへんで。
↓私のミニブログ運用中のてがろぐはこちら↓
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