
「塾に行かずに高校受験」というくくりで、塾には一切行かず、通信教育と自宅学習のみで高校受験に挑戦した中3娘のことについて記事を書いてきました。
この記事の通り、結果として本命であった公立高校(県立高校)に合格することができず、滑り止め校として合格していた私立高校に進学することになりました。
本命高校に行くことができなかったショックからは親子ともども立ち直り、少しは冷静に現実を受け止められるようになってきたと感じています。
今回は「塾に行かずに高校受験」総括編として、これまで書いてきた記事を挙げつつ高校受験生活を振り返り、しくじったと感じた点や思ったことを書いていきたいと思います。
記事を書くようになってから成績が上がらなくなったという現実
最初に娘の高校受験について書いたのが、2019年9月の記事でした。
9月の模試(埼玉県なので北辰テスト)で偏差値が下がってはいたのですが、7月の模試では過去最高の偏差値を出すことができていました。
夏休み前までの本命高校は50台前半の偏差値だったのですが、 60台半ばに偏差値が上がったことで、娘はもっと上のレベルの高校に行って、そこそこ有名な大学に進学したいと話すようになりました。
親としても、予想以上に偏差値が高くなったことで、頑張れば上位校も行けるんじゃないかと考えまして。
ただ、今考えると、このタイミングで偏差値が上がったことにより娘の気持ちに「おごり」が生まれました。ちょっと本気出せば成績上がるし!みたいな気持ちです。
塾で半強制的に受験勉強している子がごろごろいる中、それに負けない勉強量が必要だったのに、娘は私の目に見えないところで少し手を抜いていました。
その結果、9月の2回目の模試では、更に偏差値が下がることになりました。
偏差値が下がったことで、結果としては上位校への無謀な挑戦を避けられたと感じています。
ただ、記事を書く側としては、一度記事を書いてしまった以上、どんどん下がっていく偏差値について書かざるを得なくなってしまったのはちょっと複雑でしたw
かろうじて11月の模試では、過去最高の偏差値となったのがせめてもの救いでしたが、結果的にはここで偏差値が上がり親子とも自信を持ってしまったことで志望校の妥協ができなくなり、「引くに引けない」状態になってしまったかなとも思います。
痛すぎた2学期定期テストの不出来

埼玉の公立高校は、入試問題の本番点と同じくらい内申点が重要視されます。
比率は高校によって異なるものの、どの高校でも中3の内申点が配点が高くなっています。
中3の1学期の成績が中2までの成績と比べてかんばしくなかったので、少しでも2学期の内申を上げる必要がありましたが…
結果は、1学期より更に成績を落としてしまう結果となってしまいました。
中間テストの時は、まだ公立高校の本命を決めかねていたので、説明会や進学フェアにあっちこっち行っていたのも原因かな…と思いましたが、これは他にも同じ環境のお子さんもいただろうからただの言い訳です。
そして、中間テストの惨敗を受けて、それなりに勉強時間を確保して臨んだ期末テストでは、惨敗した中間テストよりもトータル30点以上落とすという大惨敗に。
高得点を取ろうと意気込みすぎた結果、基礎問題の理解ができないまま応用問題を頑張ろうとしてしまったのが敗因だったわけですが。
受験勉強しながらテスト対策もする…というバランスが、先生(講師)というアドバイザーのいない自宅学習では難しかったのかもしれないです。
原因が何であれ、この2学期の定期テストの不出来に加えて実技系教科の評定もほぼ5段階中3という状態だったことで、内申点が武器にできない状態となってしまいました。
順調だった私立高校が救いに
公立高校については偏差値の上下や志望校決めの過程で右往左往したこともあり、振り返って考えると全体的に迷走していたような状態の受験生活となっていました。
一方で、私立高校については志望校決定の過程も受験勉強もおおむね順調でした。
7月頃までは私立高校をどうすれば良いのかノープランに近い状態だったのですが、7月模試の偏差値上昇で進学校へ行きたいという希望が明確になり、彩の国進学フェアと夏休みの説明会&個別相談会で、あっという間に受験したい高校を絞り込むことができました。
公立高校が本命だと、滑り止めのために探す私立高校ですが、娘の場合は落ちたらやむを得ず行く…という高校ではなく、純粋に通いたいと思うことができた高校を受験することができたことは本当に良かったと思っています。
事前に個別相談会で「確約」を貰うという、埼玉の私立高校独自のしきたり(※全ての私立高校ではありません)に最初は困惑しましたが、無事に合格することができました。
結果的に本命だった公立高校は残念な結果になりましたが、娘が希望した高校に行かせてあげられることが救いになりました。
塾に行かなかった高校受験を振り返って
偏差値は中3の4月より上昇
北辰テストでの偏差値は上がったり下がったりを繰り返した形となりましたし、公立高校入試には直接関係するものではありませんでしたが、偏差値は4月のテスト時に60だったものが、最大で65になりました。
偏差値が上がったことで、夏休み前には興味があるけど偏差値が足りずに諦めていた、私立高校の確約を貰える状態になりました。
この確約を貰えた私立高校が進学先の高校となったのですが、自力で可能性を広げることができたのは大きな収穫だったと思っています。
情報面では圧倒的に不利
高校受験についての情報面は、やはり自力で入手していくのは大変なことだと思いました。
どんな高校があるかを調べるのは、書店で売られている「高校受験案内」の本を見ればわかるので問題はありませんでしたし、説明会のスケジュールもネットで調べられるので特に困ることはなかったです。
ただ、娘の学力にあった高校を絞り込んでいったり、志望校が娘の学力に見合っているのかを判断していくとなると、親だけでの判断や数少ない模試・三者面談のアドバイスだけでは満足とは言えませんでした。
情報入手のためだけに塾に行かせなかったこと自体は後悔していませんが、しっかりチェックしてアドバイスをしてくれる存在があるのは心強いのだろうと思いました。
結果は出なかったかもしれないけれど、後悔はしていない

高校受験は、残酷ですが結果が全てであり「勝てば官軍、負ければ賊軍」の世界です。
そのため、もし娘が本命高校に合格していれば、胸を張って塾に行かなくても問題ないよ!と断言したと思いますし、毎日の過ごし方や教材などの紹介を自信を持って記事にしていたことでしょう。
実際、優秀なお子さんをお持ちの方の高校受験記もよく見かけます。
そんな中、本命高校に合格しなかった我が家の記事を見ると、もしかしたら塾に行かないとやばいんじゃ…なんて思われる方もいるかもしれません。
確かに塾に行かせていたら、本命高校に合格していたかもしれないですし、偏差値だってもっと高くなっていたかもしれません。
それでも、娘が自分で考えて決めた高校を受験して、そのために自分で考えた勉強に取り組んだという事実は、良かったところも良くなかったところも含めて、この後に訪れるであろう大学受験においても大きな力になると思います。
この選択肢が本当に正解だったかどうかは、今後の娘の人生で明らかになるでしょう。
親としても、塾に行かずに高校受験に挑戦したことが正解だったと娘に思ってもらえるように、私立高校生活をサポートしていけたらと考えています。
順調にはいかなかった高校受験。
こんな経緯をたどった受験生と母親がいたのだと思ってもらえたら幸いです。
高校受験記は今回で最後となりますが、私立高校について思うことがあれば記事にしていく予定です。
ご縁があれば、よろしくお願いします。
それでは、今回はこのへんで。
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