2019年6月14日に公開された、うたの☆プリンスさまっ♪(以下うたプリ)の劇場版アニメである
「マジLOVEキングダム」。
このマジLOVEキングダムは、全編ライブアニメーションが売りの作品となっています。
マジLOVEキングダムは、映画館で上映される時には2つのパターンがありまして。
通常の映画と同様、じっくり静かに座席でライブを楽しむ「通常上映」。
もう一つは、ライブ感覚で、曲に合わせてペンライトを振ったり声を出して応援することができる「ライブ上映」でした。
私は、じっくり観るタイプとなる「通常上映」で、計4回マジLOVEキングダムを観ました。
私は集中力を長時間持続させるのが苦手なこともあり、元々積極的に映画を観に行く方ではありません。
しかし、マジLOVEキングダムはライブ中心という内容の気楽さが、私には合っていました。
だからこそ同じ映画を4回も観ることができたのだと思っています。
うたプリのアニメ版ライブが楽しめる「マジLOVEキングダム」。
今回は、自分の備忘録も兼ねて感想を書いていきます。
マジLOVEキングダムを通常上映で観た人の感想
マジLOVEキングダムを映画館で観た時の感想を書いていきます。
なお、感想はセトリ(セットリスト)順ではなく、全3グループ、シャッフルユニット毎+ラスト曲、アンコール曲と&マジLOVEキングダム全体の感想となります。
率直な感想を書いた結果マイナス方向な感想も書いています(アンチ的なものは書いていませんが)ので、絶賛の感想だけが見たい方には読むのはおすすめしないです。
早速、グループ毎の感想を書いていきますね。
グループごとの感想
ST☆RISH
マジLOVEキングダムのライブ1曲目のファンタジックプレリュードで、ドームの豪華なステージで歌う彼らを見た時、胸が熱くなりました。
あまり涙腺はもろくなくて、映画で泣いたことなど全くない私なのですが、ファンタジックプレリュードが一番泣ける場面だったりします。
アニメにせよゲームにせよ、最初はアイドル志望の候補生だった彼等が、ここまで堂々とした姿でステージに立ってパフォーマンスをしている。
その事実が、ただただ嬉しかったです。
ウルトラブラストはいつものST☆RISHの明るい雰囲気の曲とは違って、クールな面が強調されているのが新鮮だったと思いました。
トキヤがセンターに立つ(ずっとではありませんが)と、雰囲気がしまっている感じがしてカッコいい!
現実のライブでやったら火事になること必至であろう、二次元ライブならではの炎がばんばん吹き出る演出は、初めて観た時は思わず笑ってしまいました…笑
QUARTET NIGHT
QUARTET NIGHTのパフォーマンスは、全体的にST☆RISHのTHEアイドルともいえる王道感、後述になりますがHE★VENSのインパクト大な演出に比べると、少し落ち着いていた印象があります。
といっても、地味だったと言いたい訳ではなくて、先輩グループとして中身で魅せてくるなと思って観ていました。
QUARTET NIGHTは、どうしても2018年11月に開催されたカルライ2ndで観たキャスト声優によるライブの印象が強くなってしまうのですが、カルナイのメンバーのパフォーマンスも素敵の一言でした。
THE WORLD IS MINEでの剣を使った演出は、カルライで聴いた時には考えもしない演出で驚きました。
間奏では剣を使って決闘しているようなアクションが観られるのですが、先輩メンバーの貫禄みたいなものが出ていて、惹き込まれました。
FLY TO THE FUTUREのイントロの音に合わせたような、ぜんまい仕掛けのセットも良かったです。
どちらかというと、1回目で強いインパクトを残すというよりは、数を重ねて観ることでグループや曲の良さを噛みしめる…といった感じで、どんどん好きになっていきました。
カルナイ4人の歌声のハーモニー、大好きです。
HE★VENS
なんといっても一番印象に残るのは、HE★VENSが初めて登場する時のGIRA×2 SEVENのド派手な演出でしたね。
初見では、思わず笑ってしまったんですが、同時に完全にHE★VENSの勢いに持っていかれる状態になっていました。
TVアニメシリーズではST☆RISHのライバル的立ち位置で登場していたHE★VENSだったので、どうしてもHE★VENSはライバルというか敵というか…ST☆RISHを応援する側の目線で見てしまっていたんですよね。
しかしマジLOVEキングダムに登場するHE★VENSは、ライバル的立ち位置がどうとかは一切関係なく、「純粋なアイドル」としてHE★VENSのパフォーマンスを楽しむ機会が与えられています。
素直にアイドルとしてHE★VENSを観たことで、HE★VENSの魅力がよく伝わってきたと思いました。
ST☆RISHはセンター固定されておらず、フォーメーションで変化していくのに対して、HE★VENSは瑛一がセンター固定になっているのが対照的で面白かったです。
愛を捧げよはイントロ&アウトロのパイプオルガンに神聖さや気高さを感じる曲ですが、サビでの「エンジェル」コールの親しみやすさとのギャップがすごく面白く感じました。
HE★VENSとして披露した2曲とも、大好きな曲になりました。
次の項目からは、シャッフルユニットを振り返っていきます。
シャッフルユニットの感想
音也・藍・ヴァン組
正直、この組み合わせが発表された時、それぞれのキャラは認識こそしているものの、組み合わせとしてはピンと来ていませんでした。
しかし、実際この3人のパフォーマンスを見たら、ノリの良い楽曲ということもあって単純に楽しかったです。
シャッフルユニット一番手を、緊張ではなくポジティブに受け止めていた音也とヴァンはわかりやすくいいコンビで、このポジティブ全開な2人に冷静な藍が加わったことで、面白い組み合わせになったと思います。
個人的には一番年下な藍が一番先輩なポジションをやってて、一番年上であろうヴァンが、音也と自由にエンジョイしてたっぽいところがお気に入り。
シャッフルユニットの一番手として、最高な出だしになったのではないかと感じています。
那月・蘭丸・瑛一組
このユニット曲はロックテイスト強めでカッコいいです。
曲のイメージそのまま?な蘭丸に、抜群の歌唱力を誇る那月、そして瑛一のカリスマ性が合わさっていて、自分が蘭丸推しという事を差し引いても好きなユニットですね。
鳥カゴの様な檻に入った状態で歌い始める演出もインパクト強くて初見から印象にしっかり残りました。
MCに入ると仲がいいのか悪いのかわからない瑛一と蘭丸のやり取りに、ほんわかムードで入ってくる那月という図が、かっこいい曲調とのギャップがあって楽しかったです。
真斗・カミュ・瑛二組
那月蘭丸瑛一組とは対照的に、穏やかな印象のユニットでした。
水の演出効果も大きいのか、マジLOVEキングダムの楽曲で一番の癒やしになっているのではないでしょうか。
真斗の真面目なイメージそのままに、カミュと瑛二もその世界に溶け込んでいて、決してインパクトは強くないかもしれないけどお気に入りユニットの一つです。
MCでは挑発的な言動で瑛二を困らせるカミュに対して、真面目&リスペクトで返す真斗と瑛二というやり取りが新鮮でした。
カミュも反応に困りつつ?嬉しそうなのが印象的でした。
カルナイメンバーだと、大概こういうところから言い合いになりますからね笑
レン・嶺二・綺羅組
このユニットには、レン&嶺二という私の推し二人がいるため、心から分身したいと思いました!
それぞれをじっくり観たいけど、どっちも気になってしまってそれぞれ中途半端に観てしまう現象を4回発生させてしまいました…
レンは、黒フードの衣装が似合いすぎていて本当に見目麗しかったです。
MCコーナーでは3人による寸劇があるのですが、寸劇でのレンも魅入ってしまいました。
嶺二は、曲も寸劇もいつもの嶺二とはイメージが違う真面目モードで。
俳優業してる嶺二はこういう感じなのかな?と思いながら観てました。
ただ、寸劇が終わった後にパッといつもの嶺二に戻るので、やっぱり嶺二は嶺二だなって思いました(?)
そして、綺羅の口数少なめでもやる事はしっかりやるストイックさが、このユニットの方向性を決めたと思ってるので、この3人がユニットで組むことができて良かったです。
ちなみに、本当は綺羅もHE★VENSで好きなキャラの一人だったりするんですよね。
全く目が足りない…
翔・ナギ・シオン組
ここのユニットはプリティナギの影響を多大に受けたのか、可愛い路線全振りでしたね。
ソーダくん我が家にも欲しい!と思いながら観てました。
これまで可愛い言われるのを全否定してきた翔が、全力で可愛い路線やってるのが…成長したんだなって思いました。
あと、今回の路線とは完全に別の世界を生きてそうなシオンが、普通に可愛い曲を歌って踊ってるのがなんだかツボでした。
表情はいつものシオンなのに、歌のノリとダンスがノリノリっぽいギャップが面白すぎでした。笑
ナギはMCのソーダくんのくだりで、シオンにこっそりソーダくんの呼び名を気に入ってるのをバラされて、赤面するところが可愛すぎでした!
トキヤ・セシル・大和組
ここのユニットも、音也&藍&ヴァン組並に組んだところのイメージが湧かないなと思っていました。
大和のガチ運動勢イメージに二人が引っ張られた感じ…かな?
パフォーマンス中にクルクル回転したり、空飛ぶスケボー?に乗ったりと演出がとにかく派手でしたね。
MCでは、正直トキヤと大和がバトル…はしないにせよ、軽く揉めたりする事もあるんじゃないかと思っていたんですが、少なくともステージの上の彼らは、意外に皆素直な感じで平和だったような印象でした。
ここのユニットは、何よりエンドロールでの大和のトキヤを特訓してる?シーンが大好きです。
グループ&シャッフルユニットの感想の次は、ラスト曲&アンコール曲感想いきます!
ラスト曲&アンコール曲感想
マジLOVEキングダム (ラスト曲)
ラストは初の18人曲となったマジLOVEキングダムでした。
マジLOVEキングダムのセットリストに、きっと18人曲はあるだろうと思っていましたが、初めて聴いた時は鳥肌が立ちました。
TVアニメシリーズは競うような展開もあった18人(3グループ)ですが、成長した彼らが一つの曲を歌う姿に、観ていて胸が熱くなりました。
この曲の冒頭で、嶺二が「しゅっぱーつ!」と言っているらしいのですが、全然聴こえない…
個人的には、終盤の間奏のところで、流れ星を見つめる翔が印象に強く残っています。
Welcome to UTA☆PRI KINGDOM!!(アンコール曲)
マジLOVEキングダムの上映2週目に追加された、アンコール曲。
ST☆RISHが歌っていた、Welcome to UTA☆PRI World!!の18人バージョンです。
アンコール曲は4パターンあり、間奏中に各グループのメンバーが挨拶する3パターン(ST☆RISH、QUARTET NIGHT、HE★VENS)と、挨拶無しで全員がリアクションする1パターンが用意されていました。
Tシャツに着替えたアイドル達が、グループの壁を越え、仲良く歌う姿が微笑ましかったです。
しっかりマラカス装備で登場する嶺二、皆が楽しく歌っている中、唯一涙を流すのがナギという意外性が特に記憶に残っています。
曲ごとの感想は以上となります。
次の項目からは、マジLOVEキングダム全体の良かったところ、う~ん…だったところを振り返ります。
マジLOVEキングダム全体の感想
良かったところ
劇場版が公開されると聞いた時、純粋にTVシリーズの続きのストーリーになると思っていたので、ライブ形式と知った時はすごく驚きました。
でも、結果的にライブ形式だった事はとても良かったと思っています。
それは、アイドルの彼らをちゃんとアイドルとして観る事が出来たというのがとても大きいです。
うたプリは作曲家の主人公(ヒロイン)が、アイドルを目指したり活躍する彼との恋愛を楽しむゲーム版。
そして純粋にアイドルとして活躍するメンバー達を作曲家として支えるアニメ版。
それぞれ世界線は違えど、うたプリという作品は、あくまでアイドルの裏側を楽しむコンテンツでした。
そんな中、今回はステージに立つ彼等を応援する事が出来て、これまで見ているようで見ていなかったアイドルをしている姿を、完全なファンの立場から楽しめた事は本当に幸せな体験でした。
うたプリは声優キャストによるライブがありますが、中の人を通さず純粋なアイドル達を堪能できた事も、あくまでもアイドルの彼等がいてこそのコンテンツだと、再認識出来た事も大きかったです。
ちょっと残念だったところ
ここからは残念に感じたところについて書いていきます。
色々なところで同様の意見を見ましたが、やはりMCの長さは気になりました。
最初のグループ全体曲後・シャッフルユニット後・ラスト曲前にMCが入るのですが、一人ずつ(ユニット毎)じっくり話す感じなので、何度も観てもらう事を想定しているだろう割りには、ちょっと冗長さを感じました。
どのMCもいらない!とは思わないのですが、正直なところ少しずつでもMCの時間を削って、終盤のグループ曲(愛捧・FTTF・ウルブラ)はフルで聴きたかったかも…というのが本音です。
あと、ライブ中に観客のコールが入るのですが、ちょっと狙いすぎ?というか。
そこでそんなコール入れる?みたいなところがちらほらあったのも気になりました。
作ってる側の思いが強かったのかもしれないし、応援上映でも作品中のコールをどんどん取り入れられていたという話は聞いたのですが。
熱烈なファンだけではなく、ライトなファンやうたプリ初心者な観客が気楽に応援上映を観て、気楽にコール出来るような、もっと単純なものでも良かったのでは?と思いました。
ただTVアニメ版でも、ライブでの初披露曲に完璧なコールをするファンがいる世界だったと考えると、うたプリとはそういうものかもしれません。笑
通常上映で感じたこと
私はマジLOVEキングダムを観た4回とも、全て通常上映の回でした。
ライブ上映の開始時間が遅めの事が多く(地元の映画館)時間的制約による理由が半分。
そして、あえて通常上映で観たかったというのが半分です。
公開日から日が経つにつれ、ライブ上映の比率が上がってきた事からも、ライブ上映の存在が沢山のファンの心を掴んだのは間違いないと思います。
SNSでもライブ上映で観るべき!という意見をかなり観たのですが、それでも私は全て通常上映で観たことは全く後悔していません。
ライブ上映を楽しんでいる人は、今回の劇場版をこれまでのうたプリのライブの延長線上と捉えているんだろうと思うのです。
でも、私はあくまでも今回の劇場版はアニメ版の続編だと考えていました。
もちろん、ライブ上映のみ観た人もアニメ版の続編と思ってる人もいたでしょうが、私はじっくり集中して観る事で、アイドルの彼等の成長を見届けたいと思いました。
私自身、ライブ(ライビュ)慣れしておらず、コール&ペンライトを振るのに集中すると、内容があまり頭に入ってこないだろうという不安があったことも大きかったのですが。
コールやペンライトを振るのはスクリーンの中の観客にお任せして、大きなスクリーンと音響で、うたプリのアイドル達を隅々まで満喫する事が出来たのは、通常上映ならではないかと思っています。
ライブを楽しむという体(てい)ですが、ディズニーや宝塚のショーやレビューを楽しむ感覚に近かったかもしれません。
まさに「うたプリの王国」をじっくり楽しむことができたと感じています。
「アンコール」は何度もあると信じてる
マジLOVEキングダムの主題歌は、宮野真守さんの「アンコール」でした。
このタイトルの通り、マジLOVEキングダムはTVアニメシリーズのアンコール…というか、ボーナスステージの様な印象が強いです。
1000%・2000%・レボリューションズ・レジェンドスターと続いてきて、それなりにストーリーとしては綺麗に終わったと思っている(それなり…と書いたのは、まだまだアニメシリーズやってもいいという雑念があるからですw)中での、まさにボーナスでスペシャルなステージでした。
マジLOVEキングダムで、元々好きなアイドルは更に好きになり、これまで気にとめていなかったアイドルも好きになってしまったので、いわゆる「うたプリ箱推し」になった自覚があります。
だからこそ。
また劇場版…なんて簡単にはいかないのかもしれませんが、再びアニメでうたプリのアイドル達の活躍だったりパフォーマンスだったりを観たいと強く強く思っています。
どうか、これが再演に続くアンコールでありますように!
それでは、今回はこのへんで。
マジLOVEキングダム・DVDの感想はこちらに↓
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